視覚聴覚障がい者に寄り添う『HANA』の新たな試み
今年の6月、国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」で発表された短編映画『HANA』が、バリアフリーな音声ガイドと日本語字幕ガイドを追加して新たに公開されることになりました。特に注目すべきは、音声ガイドにダチョウ倶楽部の肥後克広さんが参加したことです。彼のナレーションが、視覚聴覚障がい者の方々に新たな感動を届けることを期待します。
クラウドファンディングの成功
このプロジェクトは、約38万円を集めたクラウドファンディングを通じて実現しました。SSFF & ASIAは、インクルーシブな映画祭を目指しており、視覚聴覚障がい者に配慮した作品を増やしていく取り組みを続けています。
肥後克広さんの参加
音声ガイド収録後、肥後さんは「映画に音声ガイドが付くことは時代に合ったことで、皆さんに楽しんでもらえたら最高です」とコメント。さらに、コメディタッチの『HANA』について「少女マンガとギャグマンガ、学園ドラマが融合した爆発的な芸術作品」と語りました。肥後さんのユーモア溢れるナレーションが、映画の楽しみをさらに引き立てることでしょう。
『HANA』のあらすじ
『HANA』は、胸にコンプレックスを持つ女子高生が登場します。彼女の誕生日に友人たちが贈った「おっぱいを大きくする薬」によって、物語は大きく動き出します。コメディ要素と女子の友情が描かれるこの作品が、どのように視覚聴覚障がい者向けに制作されているのか、楽しみにしているファンも多いのではないでしょうか。
限定公開とクラウドファンディング
この音声ガイド版と字幕ガイド版は、11月にクラウドファンディングの支援者に先行公開される予定です。SSFF & ASIAは、映画祭の開催に先立ち、再度クラウドファンディングを実施することを発表しました。支援者には秋の国際短編映画祭への招待や『HANA』の特別先行視聴が提供されます。
誰もが楽しめる映画祭へ
SSFF & ASIAは、引き続き誰もが映画を楽しむことができる環境を整えるため、努力しています。すべての人が自分のものとして映画の感動を味わえる社会を目指し、様々な取り組みを行っているのです。例えば、音声ガイドや字幕ガイドの導入は、その一環です。
映画祭の詳細
2025年秋に開催される国際短編映画祭の詳細も発表されており、さまざまなイベントが連動して行われます。東京ミッドタウン日比谷や赤坂インターシティなど、複数の会場で様々な映画を楽しむことができます。また、オンラインでも特別な上映が行われるため、参加しやすさも向上しています。チケット予約は9月25日から開始され、特に人気作品は早々に売り切れることが予想されます。
まとめ
バリアフリー映画の普及を目指すSSFF & ASIAの試みは、映画体験を多くの人々にとってより豊かにするものです。クラウドファンディングや音声ガイドの導入を通じて、視覚聴覚障がい者に対する映画の門戸を広げることができています。『HANA』が、さらなる感動をもたらすことを願いながら、映画ファンたちの応援を期待します。