終活の新たな提案!『一番使えるわたしのエンディングノート』
2025年7月11日、株式会社主婦の友社から『一番使えるわたしのエンディングノート』が発売される。このエンディングノートは、終活の専門家でありNPO法人ら・し・さの副理事長でもある山田静江さんによって監修されたもので、現代社会において“家族も自分も困る”状況を防ぐための情報を網羅している。
デジタル時代の終活の必要性
山田さんは「今の時代、40歳を過ぎたら、誰もがエンディングノートを準備しておくべきだ」と強調する。特にデジタル化が進む現在は、親族や友人の連絡先、各種口座の情報など、重要なデータがすぐに手に入らなくなる可能性がある。スマートフォンのロック解除ができず、入院時や死後の手続きが滞るケースが増えているため、紙媒体で情報をまとめておくことが重要とされる。
このノートは、高齢者でも視認性の良いレモンイエローのカバーに、ユーモラスな動物イラスト付き。書きやすさにも配慮されたデザインになっています。カバーを外すとシンプルな大学ノート風になり、家での利用もスムーズだ。
必要な情報が全て揃う
『一番使えるわたしのエンディングノート』は、20年以上の終活の現場を見てきた山田さんが選んだ必須項目が盛り込まれている。このノートには、スマートフォンやパソコンのパスワード、サブスクリプションサービスの登録状況、さらにはかかりつけの医師や介護者の連絡先など、緊急時に必要な情報を簡単にまとめられるエリアが充実している。特に、終末医療や相続に関する希望を明確に記載できることは、トラブルを未然に防ぐためにも効果的だ。
エンディングノートを身近に
山田さんは、「エンディングノートは高齢者だけが必要なものではない」と語る。元気なうちに自身や家族の情報を整理しておくことが肝要で、特に40歳を過ぎたらエンディングノートをつけ始める習慣が重要だ。万が一の時に事前に情報を整理しておくことで、家族は情報収集に苦労することが少なくなる。
さらに、このノートには切り取り式のメモノートも付属しており、様々なパスワードや暗証番号を書き込める工夫がなされている。これにより、手元に必要な情報を保持しやすく、何かあったときに迅速に対応できるだろう。
家族での利用がカギ
市販のエンディングノートの多くは、40代から50代の女性が購入し、親と共に書くケースが多いことも分かっている。山田さんは、親が書くことに抵抗を示した場合、子供が「一緒に書こう」と提案することで、会話を交えながら書くことが効果的であるとアドバイスをくれる。
『一番使えるわたしのエンディングノート』のデザインは、家族がすすめやすい特徴を持ち、日記感覚で書き込みができるため、手にとってみることでその魅力を実感することができる。実際にエンディングノートを利用している人は約6.5%とされるが、時期を見て、家族全体で重要な情報の整理を始める良い機会といえるだろう。
終わりに
お盆やお彼岸などの帰省シーズンを機に、『一番使えるわたしのエンディングノート』を家族で活用し、未来のトラブルを未然に防ぐための準備を始めてみてはいかがだろうか。このノートが、家族や自分自身の安心と安全を提供する手助けとなることを願う。