たなかしんの新作絵本『ゾウとクジラ』夏季特別展も開催！

たなかしんが贈る新たな物語『ゾウとクジラ』誕生

2025年7月17日、人気絵本作家・画家であるたなかしん氏の新作『ゾウとクジラ』が小学館から発売されました。この絵本は、彼が描く温かみのある物語の中で、ひとりぼっちの小さなゾウが大きなクジラと出会う様子が描かれています。彼らはそれぞれの世界について語り合い、やがてお互いの悩みを打ち明けることになります。感情が交わる中で「絶望」が「希望」へと変わる姿は、読者に深い感動を与えることでしょう。

絵本の魅力を引き立てる画法

特に注目されるのは、たなかしん氏の独自の画法です。海の砂を使用して作り出す下地に、赤、青、黄、白のたった4色で色を生み出す彼のスタイルは、一度見たら忘れられないほどの印象を与えます。描かれた絵にはやさしさが宿り、語りとセリフが絡み合いながら感情の波を生み出します。この絵本を手に取った読者は、思わず涙を流すこともあるかもしれません。

夏季特別展のお知らせ

さらに、たなかしん氏の活動20周年を記念した特別展「そうぞうのかけら―砂で紡ぐたなかしんの物語―」が明石市立文化博物館にて|開催されます。この展覧会は2025年7月19日から9月7日まで行われ、初期作から最新作までを一堂に展示します。もちろん新作『ゾウとクジラ』の原画もお披露目される予定です。

会期中には、親子で楽しめる読み聞かせやギャラリートーク、さらにワークショップも企画されています。お子様から大人まで楽しめる内容が盛りだくさんのこのイベントは、ぜひ参加したいですね。

たなかしん氏のプロフィール

たなかしん氏は1979年に大阪で生まれた画家・絵本作家です。彼の作品は幻想的で美しいものが多く、特に海の砂を用いることで独自の世界観を表現しています。2005年にはイタリアのボローニャブックフェアをきっかけに絵本作家としての活動を本格化させ、多くの作品を発表しています。絵本『ねむねむごろん』や『だいじなあなた』などの人気作もあり、彼の絵本は幅広い世代に愛されています。