オーディオブックの日に見る、日本でのビジネス成長と進化の実態

オーディオブックの日の意義と最新の動向

3月3日は「オーディオブックの日」と定められており、これは耳（3）にちなんで名付けられました。この日を機に、オーディオブックの認知度がどのように変化しているのかが注目されています。日本最大のオーディオブック配信サービスを運営する株式会社オトバンクは、オーディオブックに関する認知度調査を行い、その結果を発表しました。調査によると、オーディオブックの認知度は59％に達し、利用経験を持つ人は15％に上りました。これは2年前の調査と比較して、認知度が13ポイント、利用経験が6ポイント上昇しており、オーディオブックが広がっていることが見て取れます。

オーディオブックの人気の理由

オーディオブックが人気を集める背景には、スマホやワイヤレスイヤホンの普及があります。これにより、音声コンテンツの利用環境が急速に整ったことで、オーディオブックを聴くことが容易になりました。また、定額で様々な作品が聴き放題となるサブスクリプションサービスの導入も、利用者数を増加させる一因となっています。特に、オトバンクが運営する「audiobook.jp」は2024年2月に会員数が300万人を超え、10年前と比べると約36倍の成長を遂げました。

利用意欲の高まり

調査結果でも「オーディオブックを使ってみたい」と応えた人は42％に達し、前回の調査から9ポイント上昇しました。多くの人が「ながらで読みたい」と感じているようです。特に40代以上の回答者からは、「目が疲れない」や「本を読むのが辛くなってきた」といった身体的な理由も持ち上がりました。このように、シーンに合わせた利便性が評価されています。