ヒグチユウコの魅力が詰まった『もじモジ探偵団』がついに登場！

ヒグチユウコの世界を彩る『もじモジ探偵団文字バンザイ編』の魅力

2025年5月、グラフィック社から待望の書籍『もじモジ探偵団文字バンザイ編』が発売されます。この本は、文字デザインの裏側に迫る『デザインのひきだし』人気連載の書籍化第2弾です。著者の雪朱里さんと、イラストを手がけるヒグチユウコさんのコラボレーションが光る一冊で、多くの読者にとって興味深い内容となっています。

文字デザインの魅力に迫る

本書では、普段私たちが目にする文字たちのデザインがどのように生まれたのか、さまざまな事例を通じて探求していきます。例えば、あのよく見かけるお菓子のロゴや、街中のポップ広告など、文字には私たちの生活の中に隠された物語があることを教えてくれます。アイアイ探偵とネコくんというキャラクターが登場し、探偵らしくその謎を解き明かす様子も見どころの一つです。

ドン・キホーテのPOPの秘密

本書の中でも特に注目されるのが、ドン・キホーテの店舗でのPOP（販売促進用の掲示物）に関する掘り下げです。実は、全店舗でPOPライターが活躍し、文字はすべて手書きで作成されていることが判明。どのようにそれが実現されているのかについて、実際の写真とともに詳しく紹介されます。

ヒグチユウコさんの魅力

また、ヒグチユウコさんが描く魅力的なイラストも本書の大きな魅力です。彼女の描き文字がどのようにフォント化されるのか、アドビのタイプデザイナー西塚涼子さんと協力して進められた「ヒグミン」の制作過程にまで踏み込んでいます。フォント作成の裏側を知ることができるこの章は、デザインに興味がある人にとって必読です。

目次の紹介

本書の構成も重要です。目次には、例えば「ボンタンアメの文字」や「賞味期限の文字」「テレビタイトルの文字」など、さまざまな切り口から文字デザインを分析した内容が並び、読み進めるなかで効果的に知識を深めることができます。

著者のプロフィール

著者の雪朱里さんは、文字やデザイン、印刷業界での豊富な経験を持つフリーランスのライターです。彼女のキャリアには、ビジネス系専門誌の編集長を経て、現在では文字やデザインに至るさまざまな分野で取材・執筆活動を行っています。そんな彼女の手によって綴られた本書は、失われつつある「文字」への愛を再認識させてくれます。