心温まる三兄弟の物語『つぎはぐ、さんかく』文庫版発表

感動の文庫版リリース

ポプラ社が発表した文庫版『つぎはぐ、さんかく』は、第11回ポプラ社小説新人賞を受賞した作品で、2025年2月5日に発売されます。著者の菰野江名さんは、現役の裁判書記官でありながら本作で作家デビューを果たしました。本書は、選考員の間で満場一致の評価を得た話題作です。

物語のあらすじ

この物語では、惣菜と珈琲のお店「△」を営む三兄弟、ヒロ、晴太、中学三年生の蒼の日常が描かれます。彼らは血のつながりはないものの、一緒に生活をし、家族としての絆を育んでいます。ヒロは美味しい惣菜を作り、晴太がコーヒーを淹れることでお店を支え、蒼は元気に学校へ通っています。しかし、彼の卒業を前に、蒼が家を出たいと突然告げる展開に、ヒロは激しく反発します。この一連の出来事が、各々の心の葛藤や背景を浮き彫りにします。

家族の形とは

物語の中で、血のつながりはないが、家族として共同生活を送る三人の姿は非常に胸を打ちます。彼らは傷つきながらも、助け合い、新たな未来を模索していく様子が丁寧に描かれています。特に、主人公ヒロの成長と、彼が築く家族の形は、読者に深い感動を与えることでしょう。

メディア掲載と反響

本書の単行本が刊行された際には、TBSテレビの「王様のブランチ」や毎日新聞、ダ・ヴィンチWebなど、数多くのメディアに取り上げられ、多くの反響を呼びました。「読後に温かい気持ちにさせてくれる物語」と絶賛の声が多く寄せられています。ポプラ社のデビュー作家陣も続々と応援コメントを寄せており、それぞれが作品から受けた感動を語っています。