50代以上女性の資産形成
2025-08-27 12:23:07

50代以上女性の資産形成と節約意識に関する調査結果を公開

50代以上女性の資産形成と節約意識に関する調査結果



2025年6月、ハルメク 生きかた上手研究所が50代以上女性510名を対象に実施した「お金に関する意識・実態調査」の結果が発表されました。この調査は、物価高や将来への不安という時代背景を反映し、50代以上の女性たちがどのようにお金と向き合っているのかを探るものです。以下に主な調査結果とその背景について詳しく見ていきましょう。

調査結果のハイライト



お金の使い方の満足度低下



今年の調査によると、「お金の使い方」に対する満足度は48.2%であり、昨年に比べて9ポイント減少しました。特に、60歳から64歳、70歳から74歳の年齢層での落ち込みが目立ちます。節約が叫ばれる中でも、無駄遣いを反省する声が多数寄せられ、特に衝動買いやネットショッピングでの支出が無駄だと感じる人が多いことが明らかになりました。

節約しようとする意思の弱まり



「これから節約したい費目」は昨年と同じく「衣類・アクセサリー」がトップですが、その意識は9.1ポイントの減少を見せています。また、「特にない」とする回答が増加し、昨年よりも節約志向が弱まっているのが伺えます。無駄遣いをしたと感じる分野には、ファッションアイテムや食料品が挙げられており、特にネット通販やクレジットカードの便利さが、支出をしやすくしているとの指摘もありました。

年金制度への満足度



興味深いことに、年金制度に対する満足度は、受給中の方が受給前に比べ約2倍高いことが分かりました。「十分食べていける」という実感が、満足度の向上に寄与しているようです。この結果は、多くの受給者がみな満足していることを反映していると言えるでしょう。

クレジットカードの利用傾向



普段の決済方法に関するデータでは、「クレジットカード」が46.4%とトップを占め、「現金」は27.9%で大きく下回りました。さらに、9割以上の回答者がポイント活動(ポイ活)を行っており、楽天ポイントが特に人気となっています。これにより、クレジットカード利用の便利さとポイント獲得の意義を感じていることが改めて示されました。

投資に対する意識の変化



「お金の守り方・増やし方への満足度」は32.7%で5.1ポイントの減少がありましたが、投資を行っている割合は約60%でほぼ前年並みでした。また、新NISAの利用率が10ポイント以上増加し、長期的な投資への関心が広がっているようです。これは、50代以上の女性たちが、将来的な資産形成に対する意識を持ち始めている証拠と言えます。

専門家の見解



ハルメク生きかた上手研究所の所長、梅津順江(うめづ ゆきえ)氏は、調査結果について「節約疲れという心理的要因が影響している」と指摘しています。そして、「我慢の限界からついつい無駄遣いをしてしまう心理」を浮き彫りにしつつ、投資意識や年金制度の満足度向上についても言及しています。「知恵」と「後悔から学ぶ姿勢」でお金との付き合い方を模索する姿が、今の50代以上女性のトレンドなのかもしれません。

まとめ



今回の調査結果は、物価高や将来不安、さらには心理的な要因が複合的に作用していることが明らかとなりました。50代以上の女性たちは、節約志向と同時に、資産形成への意識も高まっており、「賢い消費」が求められる時代に突入していることを示しています。今後の彼女たちの選択が、どのような結果につながるのかが注目されます。


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