『蒸気機関車EX(エクスプローラ)』Vol.61 発刊
日本の鉄道史において特別な位置を占める国鉄最後の新製蒸気機関車E10。その物語を特集した『蒸気機関車EX(エクスプローラ)』の最新号、Vol.61が2025年6月24日に発売されました。イカロス出版が手掛けるこの雑誌は、鉄道ファンや歴史愛好者にとって必見の内容となっています。
E10物語の魅力
E10の設計は、勾配区間での補機用としての役割を果たすために特化されています。5軸動輪を持つこの機関車は、電化も進んだ時代の流れに翻弄されながらも、奥羽本線、肥薩線、さらには北陸本線を駆け抜けていきました。それゆえ、E10の短い生涯には多くのドラマが潜んでいます。誌面では、残された貴重な写真や資料に加え、米原機関区の元機関士の証言を通じて、そのドラマを掘り起こしていきます。
追悼:白井 昭氏
特集の一環として、2025年2月26日に97歳で逝去した元大井川鉄道副社長、白井 昭氏を追悼します。氏は名鉄在籍時に開発に携わったパノラマカーや大井川鉄道の蒸気機関車復活運転など、多くの業績を残した技術者です。特に彼が残した最晩年のインタビューや、秘蔵写真とともに、大井川の蒸気機関車を思い起こす内容となっています。
読者へのおすすめ
本誌は蒸気機関車ファンや国鉄ファン、さらには鉄道歴史ファンや鉄道模型ファンに特におすすめです。魅力的な特集はもちろん、鉄道の歴史や文化を幅広くカバーし、各年代の鉄道に関する知識を深める手助けとなることでしょう。
本誌の構成
『蒸気機関車EX Vol.61』は以下のセクションで構成されています:
- - E10物語
- - 仙台にE10がきた日
- - E10の履歴簿
- - 福知山機関区・豊岡機関区の鉄の馬たち
- - C61 33両の軌跡
- - よみがえれC571 検査レポート
- - 追悼:白井 昭氏
- - 大井川鉄道の蒸気機関車
- - 公園機関車撮影
- - 琵琶湖を巡る蒸気機関車
- - “トラ塗り”解除の見所
このボリューム満点の雑誌は、貴方の鉄道愛をさらに深めてくれることでしょう。
書誌情報
- - 誌名:蒸気機関車EX(エクスプローラ) Vol.61
- - 発売日:2025年6月24日
- - 仕様:A4変型判 / 158ページ
- - 定価:2860円(本体2600円+税10%)
- - ISBNコード:978-4-8022-1600-5
詳細な内容はイカロス出版の公式サイトで確認できます。この特集を通じて、E10の物語を新たに感じてみてはいかがでしょうか。