新たな視点で描くがんの真実『がんユニバーシティ』
2026年6月8日、株式会社医学書院から『がんユニバーシティ:まるごと人間としての患者と,医者と,私』が出版されます。この書籍は、病理医の市原真氏が第一線の医師や研究者、そして当事者の17名との対話を通じてがんの本質に迫るものです。
がんに向き合うとは
本書は、がんに直面する患者や医療従事者の視点を交え、「がんとは何か」を多角的に探求しています。診断や治療の現場から創薬研究や心理的ケア、さらに当事者の実体験に至るまで、様々な視点から「がん」の真実を立体的に描き出しています。
充実の全17講義
「まるごと人間」としての視点でがんを捉える全17講義は、がんに関わる全ての人にとって有益なカリキュラムと言えるでしょう。具体的には、次のような内容が含まれています。
Chapter 1: がんの臨床
ここではがん患者と向き合う医師たちによる講義が行われ、消化管内科の門馬久美子医師はがんの診断方法について、人を観る重要性を伝えます。また、消化器外科の平野聡医師は手術の覚悟や情熱について語ります。
Chapter 2: がんと研究
研究者たちによる講義では、がん研究の歴史や、さらなる創薬への道のりが明らかにされます。病理医の田中伸哉氏は、医療の進歩に寄与するためのがん研究の重要性を強調します。
Chapter 3: がんの症例
放射線診断科の三宅基隆医師が画像診断の重要性を、公認から医療現場におけるがんの認識を変えていく過程を解説します。病理診断科の笹島ゆう子医師は、患者を観察することの重要性を説きます。
経験者の声
がんを経験した当事者たちの声も大切な章となっています。乳がん経験者の阿久津友紀さんは、個々の経験がどのようにがんと向き合うことに影響を与えるかを語り、取材記者の岩本進さんは、がんを取材する上でのドキュメントに迫ります。
緩和ケアと心理的支援
緩和ケア科の尾阪咲弥花医師や精神腫瘍科の清水研医師による講義では、がん患者が人間として尊重されるための支援方法についても触れられています。
終わりに
書籍『がんユニバーシティ』は、がんによって人生がどのように変わるのか、そして医療がその中でどのように寄与できるのかを問いかける一冊です。482ページにわたる豊富な内容が詰まった本書を通じて、がんに関する理解が深まるでしょう。
書誌情報
- - 書名: がんユニバーシティ:まるごと人間としての患者と,医者と,私
- - 編集: 市原 真(旭川医科大学病院病理部・准教授)
- - 発行月: 2026年6月
- - 判型: A5
- - 頁数: 488
- - 定価: 3,960円(本体3,600円+税10%)
- - ISBN: 978-4-260-06536-8
この書籍を手に取ることで、多くの人々ががんの理解を深め、希望を見出すことができるよう願っています。