佐原ひかり、新作長編小説『リデルハウスの子どもたち』が登場
新進気鋭の作家、佐原ひかりが手がけた最新の長編小説『リデルハウスの子どもたち』が、11月20日に東京創元社から出版されます。前作『ブラザーズ・ブラジャー』でデビューを飾り、その後も精力的に作品を発表してきた佐原さん。今回の作品は、全寮制の名門学園を舞台にした少年少女たちの物語で、期待が高まります。
壮大な舞台設定
本作の舞台となる「リデルハウス」は、特別な才能を持つ生徒たちが集う学校。彼らは「ラヴ」と呼ばれる特別な存在で、在学中に一度だけ「ギフト」と呼ばれる力を使って、自分の願いを実現できるというユニークな制度があります。この「ギフト」に対する期待とともに、彼らのすべての行動に影響を及ぼす契約が存在し、その内容は物語の鍵となる重要な要素です。
主人公アモニカの物語
物語の中心人物であるアモニカは、両親を失った後、帽子屋の祖父に育てられました。彼女は「フライデー」と名乗る謎の人物からの援助を受けて、リデルハウスに編入することとなります。このフライデーが提案する条件は、「週に一度手紙を書く」というもので、まるで古典的な作品『あしながおじさん』を彷彿とさせます。しかし、この提案には彼女の出生に隠された秘密や、ラヴたちに関する謎を探りたいという意図があるようです。
秘密と冒険の連鎖
物語を通じて、アモニカは自分自身の運命を切り開くために、リデルハウスでの生活や仲間たちとの絆を深め、数々の試練に立ち向かっていきます。彼女の成長や冒険は、さまざまな感情を呼び起こし、読者にとって心温まる体験となるでしょう。
才能豊かな作画とデザイン
この新作の魅力をさらに引き立てるのは、装画を手掛けるまめふく氏と、装幀を手がけるアルビレオ氏のクリエイティブなデザインです。見た目にも美しい一冊となっており、読者の手に取る楽しさを倍増させています。
まとめ
佐原ひかりの『リデルハウスの子どもたち』は、全寮制の学園で繰り広げられる少年少女たちの成長と冒険の物語です。特別な才能を持つ子どもたちの秘められた力と、それに伴う契約の真実が明らかになるにつれ、アモニカの運命も大きく変わっていきます。この作品がどのように展開していくのか、ぜひ楽しみにしていてください。発売は11月20日、313ページにわたるこの心躍る物語を、ぜひ手に取って読んでみてはいかがでしょうか。