人生を変える「新しい場所」の見つけ方
現代社会に生きる私たちは、家族や友人、職場、地域コミュニティなど、さまざまな「絆」に縛られがちです。しかし、時にはその束縛が重荷となり、精神的に疲れることもあります。精神科医の香山リカ氏が、そんな皆さんに贈るのが新刊『人生を変える「新しい場所」の見つけ方』です。
しんどい関係からの解放
この本の最初のメッセージは、居場所に固執しすぎることの危険性です。孤独死を恐れるあまり、望まない絆や関係性に縛られてしまうことは、実にもったいないことです。香山氏は、まずはしんどい関係性から一歩引いてみることを提案します。
「他人との絆」を美しいものとして過剰に評価しつつも、それに縛られない生き方が必要とされるのです。距離を置いた瞬間、訪れるかもしれない罪悪感は、人生の必要経費として受け入れましょう。この考え方が、心の負担を軽くする第一歩かもしれません。
61歳からの挑戦
香山リカ氏は、61歳で東京を離れ、北海道のへき地医療に挑戦しました。彼女の経験は、今を生きる人々に対して力強いエールを送っています。彼女の言葉を受け取ることで、「自分の人生を楽しむ余地はまだ残っている」と感じることができるでしょう。
この本には、香山氏自身の人生の背後にある深い洞察や、地域医療での取り組みが語られており、多くの読者にとって励ましとなる内容が盛りだくさんです。
旧作の再構成
本書は、2012年に出版された著書『絆ストレス「つながりたい」という病』を基にしており、現代の社会問題や著者自身の最近の経験を加え、再構成・加筆された文庫版です。新しい視点を交えながら、過去の教訓も語られています。
香山リカのプロフィール
香山リカ氏は1960年、北海道札幌市生まれ。東京医科大学を卒業後、精神科医として様々な経験を積み、帝塚山学院大学や立教大学で長年教授職を務めました。50代に入ると、地域医療に情熱を傾け、2022年4月からはむかわ町国民健康保険穂別診療所で総合診療医としての活動を開始。東京と北海道の二拠点生活を楽しみながら、今もなお執筆活動を続けています。
読み手への一歩
『人生を変える「新しい場所」の見つけ方』は、自分自身を再発見するための手引きとして役立つ一冊です。読者はページをめくるごとに、心の中の閉塞感が解消され、「新しい居場所」を見つける勇気をもらえることでしょう。ぜひ手に取ってみてください。