#浮世絵 #江戸時代 #特別展

特別展「幕末明治の浮世絵百年 大江戸の賑わい」

江戸時代初期に始まった浮世絵は、17世紀後半に墨摺絵として登場し、その後、多色摺木版画の錦絵が普及することで一般庶民にも親しまれるようになりました。特に、1867年のパリ万博での紹介をきっかけに、浮世絵は海外でも高く評価され、ゴッホやモネといった印象派の画家たちにも影響を与えました。このように、浮世絵は単なる美術品ではなく、人々の日常生活や流行を映し出す巨大な情報源であったのです。

当時の江戸の人々は浮世絵を通じて、旅行気分を味わったり、歴史上の出来事や登場人物のドラマを楽しんだりしていました。特に、名所絵や美人画、役者絵は当時の人気者をひと目見ようとする人々の心を魅了しました。この文化は、江戸時代から明治にかけての変革をも背景に持ち、街並みや建築に歩み寄る洋風化の様子も映し出しています。

この特別展では、広重や北斎の風景画、豊国の美人画、国貞や国芳による役者絵や武者絵、そして清親の光線画など、約100年分の浮世絵を一挙にご紹介します。江戸後期から明治前期にかけての町人文化が華やかに綴られたこれらの作品は、科学が進化しても再現できない絵師たちの想像力と技術の結晶です。

展覧会詳細

• - 会期: 2025年10月31日（金）～12月14日（日）
• - 時間: 10:00-17:00（入場は閉館の30分前まで）
• - 休館日: 月曜日（祝日の場合は翌平日）
• - 会場: 東大阪市民美術センター第1・2・3展示室
• - 主催: 東大阪市民美術センター（指定管理者: 東大阪花園活性化マネジメント共同体 HOS株式会社）
• - 監修: 中右瑛（国際浮世絵学会常任理事）
• - 観覧料: 一般500円、65歳以上の市民、高校生以下、障がい者手帳を持つ方は無料
• - 問い合わせ: 東大阪市民美術センター（電話072-964-1313）
• - 公式HP: こちら

この特別展は、"東大阪市第3次文化政策ビジョン"に基づき、文化施設の公的役割を徹底する施策の一環として実施されています。

関連イベント

1. 講演会「幕末明治の浮世絵の楽しみ方」

• - 日時: 11月24日（月・祝）14:00-15:30
• - 講師: 浅野秀剛（あべのハルカス美術館・大和文華館館長、国際浮世絵学会会長）
• - 会場: 東大阪市民美術センター 特別室
• - 参加費: 500円（申込不要）

2. ワークショップ「たてばんこで浮世絵をあそぼう」

無地の浮世絵に色を塗り、人物や背景を切り取って空中に浮かぶ作品を作るワークショップです。

• - 日時: 11月9日（日）

- ①10:00-12:00
- ②14:00-16:00

• - 会場: 東大阪市民美術センター 会議室
• - 定員: 各10人
• - 参加費: 材料費500円（税込）
• - 申込方法: 専用フォームで申し込み（1件につき4人まで）
• - 締切: 10月26日（日）

3. 学芸員によるギャラリートーク

• - 日時: 11月3日（月・祝）14:00-15:00
• - 会場: 東大阪市民美術センター 第1・2・3展示室
• - 参加費: 無料（要観覧料、申込不要）

この特別展を通じて、浮世絵の奥深い世界に触れ、多様な文化の流れを感じる貴重な体験をお楽しみください。

関連リンク

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