サハリンを知る本
2025-03-14 12:05:15

戦後80年を迎える今、サハリンと戦争を考える児童書が登場

戦後80年を迎える今、サハリンと戦争を考える



株式会社新興出版社啓林館が、文研出版ブランドから新たに児童書『ミハイルのハーモニカ』を発売しました。この作品は、サハリンを舞台に、戦前まで日本領であった樺太の歴史や、戦争の影響を描き出しています。

サハリンの歴史を知る


戦前、サハリンは樺太と呼ばれ、日本の南樺太には多くの日本人が生活していました。しかし、1945年8月15日の終戦を迎えると、その状況は一変します。ソ連軍による南樺太の侵攻が始まり、日本人の生活は脅かされました。この地域の歴史を知ることは、戦争の残酷さを理解するためには欠かせません。

物語のあらすじ


『ミハイルのハーモニカ』は、南樺太から長野県に避難した人々の実際の体験を基にしており、戦争の影響を受けた子どもたちの目を通して描かれています。サハリンの地での生活、戦争による別れや悲しみ、そして希望を取り戻そうとする姿勢が、丁寧に表現されています。この作品を通じて、子供たちだけでなく大人たちも、戦争の影響を改めて考える機会が得られることでしょう。

編集者の思い


編集者は、「戦後80年を迎える今、子どもだけでなく大人にもこの本を読んでほしい」と述べています。この物語は、ただの歴史の一部を知るだけでなく、身近な問題として戦争を捉える手助けにもなるのです。

著者と画家


本書の作者である高橋良子さんは、長野県の生まれで、信州児童文学会のメンバーとして活動しています。彼女の作品「ミハイルのハーモニカ」は、2021年に信州児童文学会誌で発表され、その後、2023年には第10回とうげの旗児童文学賞を受賞しました。この実績が、彼女の創作力の証明となっています。

一方、挿絵を担当した金子恵さんは、さまざまな児童書のために多くの作品を手掛けており、その独特なタッチは読者をいつも魅了しています。

商品情報


  • - タイトル: ミハイルのハーモニカ
  • - シリーズ: 文研ステップノベル
  • - 対象: 小学校高学年以上
  • - 判型: 四六
  • - 本体価格: 1650円(税抜1500円)
  • - ISBN: 978-4-580-82680-9
  • - HP: 新興出版社啓林館

『ミハイルのハーモニカ』は、ただの児童書ではなく、戦争というテーマを子どもたちに伝えるための重要な一冊です。ぜひ手に取って、その魅力を感じてみてください。


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