ヴェルディの名作オペラ《アイーダ》が新たな装いで再登場します。この度、世界的なメトロポリタン・オペラ(通称:MET)による新演出版が、2月28日(金)から1週間限定で劇場公開されることが決まりました。演出を手掛けるのは、アメリカの名演出家マイケル・メイヤー。彼はトニー賞を受賞した実績を持ち、今回の新演出は36年ぶりのこととなります。古代エジプトを背景に、エチオピア王女アイーダとエジプト将軍ラダメスの切ない恋物語が描かれます。この作品は、戦争と恋が交錯するドラマに満ちており、観客を魅了してやみません。
本作では、主役のアイーダをエンジェル・ブルーが演じます。彼女の美しいソプラノは、これまで数多くの観客を虜にしてきました。また、ラダメス役には世界的に名高いテノール、ピョートル・ベチャワがキャスティングされており、視覚と聴覚の両方で楽しめるパフォーマンスが期待されています。そしてアイーダの恋敵であるアムネリス役はユディット・クタージが担当。彼女もヴェルディ・メゾとして頭角を現している実力派です。
演出に関しては、従来の舞台セットに最新技術を融合。特にプロジェクションマッピングが駆使されており、視覚的にも豪華さが際立った展開が繰り広げられます。今回解禁された予告映像には、アイーダとラダメスの二重唱や、名曲〈凱旋行進曲〉が含まれており、ファンにはたまらない内容となっています。これにより、オペラの伝統的な良さとモダンな演出が融合した、新たな魅力を多くの人に伝えることができるでしょう。
上映期間は2月28日(金)から3月6日(木)までの1週間、特別に東劇では3月13日(木)までの上映が行われます。また、全国21館で観覧可能なこの作品は、日本の観客にとってもMETの最新ステージを体験できる絶好の機会です。
アイーダの壮大なストーリーは、ファラオの時代のエジプトが舞台となり、運命に翻弄されるアイーダの生き様が描かれます。エジプトとエチオピアの戦争が続く中、捕虜からエジプト王女の奴隷となってしまったアイーダは、敵の将軍ラダメスとの秘密の恋に葛藤します。恋敵アムネリスの置かれた状況や、アイーダの父であるエチオピア王アモナズロの運命も複雑に交錯し、観客は彼らの運命に釘付けになることでしょう。
この新演出の《アイーダ》、その魅力を存分に楽しむために、ぜひ劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。オペラを愛する方々には、特に見逃せない機会となること間違いなしです。公式サイトには詳細情報も掲載されていますので、そちらもチェックしてみてください。