新たなエッセイ『父の恋人、母の喉仏』が登場
2025年3月19日(水)、光文社から堀香織のエッセイ『父の恋人、母の喉仏』が発売されることが決まりました。この作品は、著者自身が経験した両親の「看取り」と「見送り」という重いテーマを、ユーモアを交えつつ描いた、自伝的な内容となっています。
家族の物語を笑いと涙で綴る
堀香織は、金沢に住む父と東京・歌舞伎町でホステスとして働いていた母という、独特な家族構成のもとで育ちました。父は「人たらし女たらし」とも称され、彼自身の魅力によって周囲を惹きつけていました。一方、母は離婚後に子供たちを育てながら、華やかな夜の世界で生き抜いてきた強い女性です。このような両親との思い出を、堀香織は時にユーモアを交え、時に切なさを伴って綴っていきます。
是枝裕和の推薦
映画監督の是枝裕和氏は、本書について「著者の人並外れた記憶力と乾いた筆致によって、両親の可笑しくも哀しい人生の断片が色鮮やかに蘇り、まさに笑えて泣けるエンタメの王道を往く」と絶賛しています。この言葉からも、『父の恋人、母の喉仏』がいかに多くの読者の心を掴む作品であるかが伺えます。
目次と書誌情報
本書の目次は以下のようになっています:
1. プロローグ - リビングに並んだ仏壇と祭壇
2. 第1章 - 父と母とあの女(ひと)と
3. 第2章 - 父の金沢
4. 第3章 - 母の歌舞伎町
5. 第4章 - 祖母と母と私
6. 第5章 - 母を看取って
7. 第6章 - 父を見送る
8. エピローグ - 喪失感とは無縁の日々を
堀香織の『父の恋人、母の喉仏』は、240ページ、四六判で税込1870円で販売されます。本書は著者の心の奥深くに残る家族への思いを、笑いと涙を交えながら描いており、読者に共感と感動を与える作品になること間違いなしです。
著者プロフィール
堀香織は、文筆家として幅広く活動してきました。雑誌『SWITCH』の編集者を経てフリーとなり、各種媒体で精力的に執筆しています。特にブックライティングでは、是枝裕和の『映画を撮りながら考えたこと』や、小山薫堂の『妄想浪費』などといった作品に関わってきました。金沢市で生まれ、東京で育ち、近年は京都に移住。2024年には京都・仁王門通に「日本酒サロン 粋」をオープン予定です。
株式会社光文社について
光文社は1945年に設立され、東京都文京区に本社を構える出版社です。様々なジャンルの書籍を手掛けており、堀香織のエッセイもその一環として、多くの読者に愛される作品となるでしょう。光文社の公式サイトには、最新情報が随時更新されていますので、ぜひチェックしてみてください。