ミュージカル『キャッツ』の魅力を再発見
ミュージカル界の古典とも言える作品、劇団四季の『キャッツ』。その魅力を掘り下げた書籍『ロイド=ウェバーと劇団四季ミュージカル『キャッツ』―そのヒットの陰に潜む秘密』が、2025年4月24日に発売されることが決定しました。この本は、劇団四季の象徴とも言える作品の魅力をさまざまな視点から論じたエッセー集です。
著者は、日本のミュージカル界に精通した音楽評論家の安倍寧氏。彼は『キャッツ』の日本公演が10,000回を超えた歴史を振り返り、作品の深層に迫る内容を展開しています。本書は、1980年代から続く『キャッツ』という不朽の名作がなぜ多くの人々に愛され続けているのか、その理由を明らかにする必携の一冊です。
内容の概要
本書の特徴的な部分は、35篇のエッセーによって構成されていることです。中でも、「妖艶猫」グリザベラの存在は、ただのキャラクター以上の深い意味を持つことが語られています。彼女はたった8行の詩から生まれ、その背後にある物語にも触れられることでしょう。
ロイド=ウェバーが如何にして詩人T・S・エリオットの世界観に取り組み、格闘してきたのか。その過程では名曲「メモリー」がどのようにして誕生したのか、また幻に終わったティム・ライスの作詞についても考察がなされます。
さらに、特別対談も掲載されており、早稲田大学名誉教授の池田雅之氏や音楽監督の鎭守めぐみ氏、舞台美術家の土屋茂昭氏など、多彩な顔ぶれとの対話を通じて『キャッツ』が持つ「歴史的意義」や「演劇界への影響」を掘り下げます。これにより、読者は作品が単なる娯楽作品ではなく、深いメッセージを秘めたアートであることを理解することができるでしょう。
著者について
安倍寧氏は1933年に生まれ、音楽評論家としてのキャリアを築いてきました。彼が最初にミュージカルに興味を持ったのは、51年前に帝劇ミュージカル『モルガンお雪』を観た時のことでした。それ以降、彼はブロードウェイの舞台をリアルタイムで体験し、その魅力を多くの人々に伝える活動を続けています。『キャッツ』を含む多くの劇団四季の作品に関与し、彼自身の豊富な経験と知識をもとに本書が執筆されました。
書誌情報
『ロイド=ウェバーと劇団四季ミュージカル『キャッツ』―そのヒットの陰に潜む秘密』は、2025年4月24日に日之出出版から発売されます。価格は1,980円(税込)で、全300ページのボリュームがあります。ISBN番号は978-4-8387-3324-8です。この機会に、劇団四季の名作『キャッツ』の魅力を再確認し、深い理解を得る一冊を手に取ってみてはいかがでしょうか。
詳細は
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