シグネチャーパビリオン『いのちの未来』の魅力を解剖
2025年大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン『いのちの未来』が、4月25日(金)に特別な動画を公開しました。プロデューサーを務める石黒浩教授(大阪大学、ロボット学者)は、著名なゲストとの鼎談を通じて、未来のいのちについての新たな視点を提示しています。このパビリオンでは、未来のいのちの可能性を探求するための展示が展開されており、来場者はその魅力に引き込まれることでしょう。
アンドロイド研究者とゲストの対話
鼎談には、アンドロイド研究者であり、未来の世界を象徴する存在であるヒューマノイド「マツコロイド」のモデルとなったマツコ・デラックスと、2075年の未来を案内するロボットの声を担当した有働由美子が参加。この二人が、未来のいのちに対する考えをじっくりと語り合った様子は、特別動画で視聴可能です。
有働は、「いまの自分に問われている感じ」と感じる一方で、マツコは人間の特徴を知識欲や欲望だけでなく“情(なさけ)”があるからこその存在だと指摘。その上で、彼女自身が情が薄いと笑いながら告白し、自身の存在とアンドロイドとの類似性についても考察しました。
パビリオンの構成と展示内容
『いのちの未来』パビリオンは、以下の3つのゾーンで構成されています:
1.
いのちの歩み:太古から現代まで、日本人がどのように「モノ」にいのちを宿してきたかを示す展示。土偶や文楽人形など、いのちに関する歴史を展望します。
2.
50年後の未来:未来の社会で、人間とアンドロイドが共存している状態を追体験できる展示です。最新の技術を駆使したプロダクトによる生活の様子が描かれ、訪れた人々はその物語の一部となることができます。
3.
1000年後のいのち「まほろば」:音と光に包まれた幻想的な空間で、科学技術の進化によって「からだ」の制約から解き放たれた未来の人間と出会うことができます。
パビリオンの外観は美しく、流れる水を背景に約50体のアンドロイドやロボット、CGキャラクターたちが展示されています。特に展示空間には、30体以上のアバターが配置され、視覚的な体験をより一層豊かにしています。
科学と情の融合
石黒プロデューサーは、「人間は動物としての生物的進化だけでなく、科学技術による進化の方法を持つ」と語り、今後の人間が科学技術を発展させることで新たな「いのち」を模索していく様子を描いています。これにより、多様な価値観や幸福感を社会全体に広げていくことが目指されています。
パビリオンを訪れることで、参加者は自らのいのちについての問いを考えるきっかけを得るとともに、人間とアンドロイドの未来の関係性についても洞察を深めることができます。興味深いトピックを生かした展示内容は、技術と人間性の交差点での新たな感覚をぜひ体験してみてください。
まとめ
『いのちの未来』パビリオンは、ただの展示にとどまらず、未来に向けた重要なメッセージを発信しています。新たな時代の「いのち」の意味を考える場として、多くの人々の参加を期待しています。アンドロイドとの共存や科学技術の進化といったテーマを通じて、これからの人類のあり方を問い直す貴重な体験をお見逃しなく!