佐藤アツヒロと清水順二が語る舞台への意気込み
演劇ユニット「30-DELUX」の代表作『デスティニー-アドラメレクの鏡-』が、12年の時を経て再演されることが発表され、主演の佐藤アツヒロさんと、主宰の清水順二さんにお話を伺いました。4月18日から東京・サンシャイン劇場で開幕する本作は、華やかなアクションを取り入れたエンターテインメント作品で、初演から引き続き佐藤が主演を務めます。
伝説の作品が再び
佐藤さんは「初演では新作を立ち上げる大変さを経験し、その後の再演では初演を超える力を発揮してきた」と語ります。それだけに、12年ぶりの再演には特別な思いが込められています。「今までの歴史を通じて、この作品を再演する意味は深く、過去の経験を活かしながら新たに追求できるという期待があります」と、経験豊富な主演の覚悟が感じられます。
一方、清水さんも「『デスティニー』は東日本大震災の際に上演できた特別な作品で、観客からの反応が励みになった」と思いを寄せます。この作品がもたらす感動は、長年にわたり多くのファンに影響を与え続けています。
舞台のテーマと演出
本作のテーマは「運命と葛藤」であり、佐藤さんが演じるのは悪魔と契約することによって生き延びようとする男、ジン。彼は戦時下での選択に悩み、最終的に運命に翻弄されていくキャラクターです。「悪魔との契約によって力を得ながらも、自分が本当にそれでいいのかと自問自答する姿」が、観客に深い共感を呼び起こすでしょう。
清水さんも「葛藤の要素が強く、皇帝のテムジンを演じる中で、何が本当に大切なのかを見つめ続けるテーマが大事だと考えています」と述べています。この作品を通じて、観客に深い問いかけをすることを目指しています。
メンバーの成長と新しい挑戦
再演にあたって、出演者たちは今までの経験を活かし、より良い作品作りを目指しています。佐藤さんは演出や脚本という側面に関わってきた経験から、裏方の重要性を強く認識しています。彼は「各ポジションの役割の大切さを理解しているからこそ、つながりや支え合いが一層意義深いものになると思います」と語ります。
また、清水さんも自身が監督としての経験を積んできたことで、伝え方やコミュニケーションの方法が変わったと感じています。「みんなが納得できるものを目指し、意見を出し合いながら良い作品を提供していきたい」との思いを語ります。
公演情報と期待感
2025年の公演は東京を皮切りに福岡、大阪、愛知、埼玉と全5都市で行われます。キャストには実力派が集結し、改めて期待感が高まります。チケットは2025年1月25日から一般発売が開始され、熱い幕開けが期待されています。
再演に向けて、佐藤アツヒロさんと清水順二さんが語ったこの舞台への意気込みと新たな挑戦。そして、観客に感動と共鳴をもたらすこの作品がどのように進化していくのか、楽しみでなりません。