東京芸術劇場が若手音楽家の育成支援事業「GOA+」を開始

東京芸術劇場若手音楽家支援プロジェクト「GOA+」始動

東京都が支援する東京芸術劇場は、若手管打楽器奏者を対象とした新しい育成支援事業「GOA+」を発表しました。このプログラムは、在籍生や卒団生が都内の様々なイベントに出演し、クラシック音楽をより身近なものとして広げることを目指しています。

特に注目されるのは、2025年に開催される「東京2025世界陸上」に関連するイベント「TOKYO FORWARD 2025」にも参加が決定していることです。この盛り上がりに向けて、新進気鋭の音楽家たちが集まり、特別な演奏を披露します。

出演予定のイベント

「TOKYO FORWARD 2025 for 世界陸上」の詳細は以下の通りです：

- 日程：9月16日(火) 15:35～16:05 / 17日(水) 15:00～15:30
- 会場：国立競技場外構部ステージエリア
- 出演者：

- Seras Saxophone Quartet
- 海老原美保（ソプラノ・サクソフォン）
- 外﨑遥（アルト・サクソフォン）
- 立畠花音（テナー・サクソフォン）
- 宮楠菜緒（バリトン・サクソフォン）

この名門サクソフォン四重奏団は、2023年に結成され、各メンバーは洗足学園音楽大学や東京藝術大学などで学びを深めています。彼らは、「きらりかまがや第7回アーティスト発掘プロジェクト」や「ザルツブルク＝モーツァルト国際室内楽コンクールin Tokyo」で受賞歴もあり、今後の活動が非常に楽しみです。

その他の出演情報

「GOA+」は、別の場所でも様々なコンサートを予定しています：
1. サマーナイトミュージアム2025
- 日時：8月22日(金) 17:30～17:50, 19:30～19:50
- 場所：東京都庭園美術館西洋庭園
- 出演：中山京（トランペット）、佐藤文香（ホルン）、代田将也（トロンボーン）
- 曲目：コズマ／枯葉ほか

2. 渋谷公園通りギャラリー
- 日時：8月29日(金) 19:00～19:20, 20:00～20:20
- 出演：和田桃子（フルート）、北山木乃香（ファゴット）
- 曲目：デュボワ／フルートとファゴットのための小組曲ほか

3. 東京都美術館
- 日時：9月5日(金) 18:00～18:20, 19:00～19:20
- 出演：佐藤悠光（ユーフォニアム）、山本彩乃（サクソフォン）[賛助出演]
- 曲目：モーツァルト／きらきら星変奏曲ほか

GOA+ の意義

「GOA+」は、音楽家が活動を発表できる場を提供する重要な取り組みです。特に、大学を卒業したばかりの若手音楽家にとって、実践的な経験を積む機会を与えることは非常に貴重です。コロナ禍の影響で多くの音楽家が活動を断念する中、東京芸術劇場は「芸劇オーケストラ・アカデミー・フォー・ウインド（GOA）」を2014年から設立し、次世代の音楽表現とセルフプロデュース力を育成してきました。

このプログラムは、東京都の「東京文化戦略2030」にも沿っており、アーティストが持続的に活動できる環境を整えるための重要な役割を果たしています。若手音楽家が社会で活躍できることを後押しし、豊かな音楽文化の発展に寄与することが期待されています。