コロナ禍を経て急成長！電子ピアノ市場とSTUDIO楽の新サービス

電子ピアノ市場が再び活気を取り戻す

近年、電子ピアノ・電子オルガン市場が力強く回復している。シェアウェル株式会社が運営する月額制音楽スタジオ『STUDIO楽』は、最新の市場調査を基に、このトレンドとユーザーの課題について明らかにしている。

市場規模とその変動

2025年4月の出荷数量は前年同月の約7,800台から大幅に増加し、1万台を超える見込みだ。これにより、前年比で27.4%の成長を記録。さらに過去12ヶ月間でも累計で26.5%の増加が確認されており、継続的な需要の戻りが実感される。

日本では、電子ピアノ・電子オルガンの年間販売数量は約12万～15万台に達し、安定した市場規模を保持している。

過去の影響と現在の回復

2020年春には、コロナの影響でステイホームが促進され、電子ピアノは「巣ごもり特需」の象徴ともなった。このことから市場指数は急上昇し、2020年4月には130を超えた。しかしその後、2021年から2022年には大きな反動が見られ、市場指数は50台前半まで落ち込むという厳しい状況を迎えた。

楽器メーカー各社は、この流れを受けて構造改革や在庫調整を実施。2022年末には徐々に市場が回復し、75前後の水準にまで回復した。2023年から2025年にはEC販売の強化、エントリーモデルの価格帯が若年層や初心者にも人気を集め、国内外で安定した回復基調に転じている。

ユーザーが抱える課題

しかし、電子ピアノを新たに購入したユーザーからは「音質やタッチの差」や「環境による学習の継続が難しい」といった声が上がっている。これに応える形で、STUDIO楽は月額制のレンタル音楽スタジオを提供している。

STUDIO楽の魅力

STUDIO楽では、アップライトピアノやグランドピアノなどの生ピアノが利用できる音楽スタジオを提供。音楽が豊かで心を支えてくれる存在であることを体現するスペースだ。利用者は「自宅では電子ピアノしかない」「音に気を使わず自由に練習したい」といったニーズを持つ人々。忙しい毎日を送る中でも、彼らは音楽への情熱を維持したいと考えている。

“家に楽器を置けない”、“レッスン後に復習したい”、“夜間や早朝にしか時間が取れない”等、様々な理由からSTUDIO楽は「好きな時間に自由に練習できる場所」を提供することに力を入れている。