元通訳官が語る『英語戦略』書籍発刊と今後のリーダーシップ育成

書籍『世界で戦うための英語戦略』発売決定

元首相通訳官である黒川公晴氏が手掛けた書籍『総理の通訳が語る――世界で戦うための英語戦略』が、2025年10月30日にジャパンタイムズから発刊されます。本書は、黒川氏が外交官としての経験から得た実践的な英語力を、一般向けに初めてまとめたものです。

書籍の背景と執筆意図

黒川氏は、これまで日本で英語を学びながら育ってきた「非ネイティブの学習者」として、実際の外交現場で成果を上げてきました。彼が抱く問題意識は、英語力を単なるテストや資格取得の手段として捉えるのではなく、「人生の可能性を広げる技術」として再定義する必要性です。この問題意識から、本書に至りました。

現在は米国ミネルバ認定講師として活動し、次世代のリーダーシップ開発にも従事する黒川氏。さまざまな教育現場での経験をもとに、多くの知見を本書に盛り込んでいます。

書籍の特徴

本書の大きな特徴は、黒川氏が総理大臣や外務大臣の通訳官として培った「英語で戦う戦略」を一般の読者に向けて公開する点です。完璧な英語を目指すのではなく、現在の英語力をひとつの資源として活かす実践的なアプローチが中心になります。

日本国内で育った英語学習者が、いかにして国際社会で通用する英語力を身につけたのか、その具体的な手法が詳細に解説されています。この方法は、特に多文化環境や異なるビジネスシーンで直面する課題の解決に役立つでしょう。

また、ミネルバの講師としての視点を取り入れ、リーダーシップ、異文化対応、論理的思考についても言及しているため、幅広い知識を得ることができます。

著者プロフィール

黒川公晴氏は、Learner’s LearnerのCEOでつい最近まで外交官として活動していました。外務省に2006年に入省し、ワシントンやイスラエルに駐在。その後、様々な経済や安全保障に関連する交渉に携わりながら、首相と外相の通訳を任されてきました。2018年には独立し、企業の人材開発や組織作りを支援するファシリテーターとして活躍。さらに、2021年には米国ミネルバ社と提携し、リーダーシップ開発プログラムを導入しています。