高校生が描く「もしも総理になったら」、ユーモア溢れる青春スピーチ集が発売

新刊『もしも高校生が総理になったら』の魅力

近年、若者の声がますます大事にされる社会の中で、11月13日に新たに発売される電子書籍『もしも高校生が総理になったら』が注目を集めています。本書は、著者のひらかわゆうきが手掛けた「妄想家族編」シリーズの最新作で、思春期特有の葛藤や矛盾を軽快なユーモアで表現しています。

本書のタイトルからわかるように、高校生たちが総理大臣となるという大胆な設定のもと、彼らが直面する現代社会の課題や問題提起がなされています。たとえば、「夜10時以降も生きてるんですけど？法」や「スマホ没収は基本的人権の侵害か問題」など、若者ならではの視点で、親世代も思わず頷いてしまうトピックスが盛りだくさんです。

このように、彼らのスピーチには、単なる反抗心や面白さだけでなく、自身の立場から発信する大切さというメッセージが詰まっています。「子ども扱いされたくないが、大人にはなりきれない」という思春期特有の心情が、ユーモラスに描かれ、温かい視点で包み込まれています。

また、この作品は、ただのフィクションに留まらず、現実の社会問題を鋭く切り取っています。高校生たちが「もしも総理になったら」と考えた時、どのように社会を変えることができるのか、その思考の過程が描かれており、彼らの想像力や提案がリアルに共感を呼び起こします。

著者のひらかわゆうきは、保育や教育の現場で長年子どもたちと接してきた経験を持つ人物です。そのため、彼の描く言葉やシチュエーションには、子どもたちの生の声が反映されていると言えるでしょう。本書は、親もかつては高校生であったことを思い起こさせ、世代を超えての共感を得られる物語となっているのです。

電子書籍としての販売価格は、手頃な￥300（税込）で、Kindleでの配信が予定されています。若者に限らず、親世代や教育関係者にも読んでほしい一冊です。

今こそ、思春期という多感な時期に生きる高校生の声に耳を傾け、自身や次世代と向き合うきっかけを与えてくれる『もしも高校生が総理になったら』を手に取ってみてはいかがでしょうか。若者たちの夢や困難を理解し、共に考えることができる貴重な作品となっています。