子連れタイ移住の魅力を体験したエッセイ
旅行先として人気のタイ、特にそのリゾート地であるプーケットに突如住むことが決まったのは、著者の夫が提案したことがきっかけでした。ロシア出身の彼の一言から始まったこの家族の挑戦は、単なる旅行ではなく、日常生活としてのタイを体験することになりました。新刊『暮らしてみたらまんぷく!タイごはん』では、この新生活で出会った様々な魅力を余すことなく描き出しています。
タイの日常と料理の魅力
プーケットが持つ非日常的なリゾート感を越えて、著者は現地の人々との交流や地元の食材を使った料理に心を奪われていきます。屋台で食べる「ムーサテ」や「ロティ」、自宅で楽しむランチの「クイッティアオ」、さらに老舗レストランのデザート「オーエオ」など、プーケットの名物を味わいながら、子育てと仕事を両立させる日常の様子も紹介します。
本書には、タイの料理を日本の食材で再現できるレシピも収録され、訪れたことがない人でも家庭でタイの美味しさを楽しめる工夫が盛り込まれています。これにより、著者がどのようにタイに馴染んでいったのか、そしてその中で何を学んだのかがとてもよく伝わってきます。
在宅生活と子育て
在宅での仕事をしながらの子育ては、どこの家庭でも多くの課題を伴いますが、タイならではの環境が著者の視点を広げてくれたようです。特に、タイの学校文化や教育制度についても詳しく振り返る中で、子どもたちがどのように現地に馴染んでいったかを交えています。現地の祭りや習慣を通じての学びは、彼らにとっても貴重な体験となったことでしょう。
地元の魅力
さらに、プーケットの市場やモール、お祭り、フルーツ天国と呼ばれる場所での楽しみが詳しく述べられています。雨季の過ごし方やバンコク、チェンマイでの美味しいもの探しも挿入されており、旅行者や移住希望者にも参考になる一冊に仕上がっています。
エピローグ
本書のエピローグでは、総括として食べることの楽しみや、人々との交流が日常をどれだけ豊かにするのかについて触れられています。著者がプーケットにて心豊かな生活を楽しむ姿から、次なる一歩への期待も感じられる締めくくりとなっています。
この本を通じて、タイという国の魅力や、家族との新たな生活への期待感を心から感じることができるでしょう。美味しさと家族の絆を織り交ぜた作品は、ぜひ手に取る価値があります。
著者プロフィール
著者のシベリカ子は、埼玉県出身の漫画家・イラストレーターであり、東京、ロシア、ジョージアを経て、タイに移住しました。本書以外にも、多くの作品を手がけており、SNSでも彼女の日常が垣間見えます。これからもその活躍が楽しみです。
書誌情報
- - タイトル:『暮らしてみたらまんぷく!タイごはん』
- - 定価:1,540円(税込み)
- - 発行:扶桑社
- - 発売日:2026年5月25日(月)
- - ISBN:978-4594102968
タイの豊かな文化を知りたい方や、家族での移住を考える方にとって、非常に参考になる一冊です。