浅草・吉原の恐怖譚が満載!『浅草怪談』の魅力
東京都台東区は、観光名所として有名な浅草を抱えており、伝統と現代が交錯する特別な場所です。そこには、古くから語り継がれる怪談や噂が多く存在します。そんな台東区の怖い話を集めた怪談集『浅草怪談』が、2025年5月29日に発売されることが決まりました。この本は、さまざまな怪談作家による新旧の物語が網羅され、恐怖心を刺激する内容となっています。
怪談集の内容
『浅草怪談』では、歴史的な場所や出来事を背景にした物語が展開されます。中でも、知名度を持つ吉原にまつわる「吉原奇談」や「ろくろ首の遊女」といった話は、分かりやすく選ばれています。また、浅草寺にまつわる伝説を扱った「浅草寺のばけもの譚」など、古くからの墨跡が今も生きていることを感じさせる作品です。
銀座線の向こうには、時空を超えた地下商店街という恐ろしい噂がある「再会の地下商店街」が描かれ、また某遊園地で体験した実話に基づく「お化け屋敷の怪」も注目です。神田川や柳橋付近に潜む命を狙う怪異「川に棲むもの」など、身近に感じる恐怖も存在します。
加えて、隅田川に架かる言問橋では無数の黒い影が目撃されており、その背後にある怖い歴史が描かれています。「校長毒殺事件」は、日本で初めて青酸カリによる毒殺が起こった事件として記憶されており、その恐ろしさが語り継がれる理由も把握しておく必要があります。相変わらず、現代から過去までの多彩な怪談によって台東区の歴史が新たに浮かび上がってきます。
特典情報
本書を手に入れることで、ここでしか読めない短編が収められた限定特典ペーパーが一部書店で配布される予定です。特典ペーパーの配布開始時期や方法は、各店舗で異なるため、詳細は直接お問い合せを。
作家紹介
本書に寄稿している作家陣も豪華です。怪談蒐集家・冨士玉目氏をはじめ、現代怪談の第一人者、牛抱せん夏氏、受賞歴多数の岩井志麻子氏、怪異体験を6000件以上取材した川奈まり子氏、歴史研究と郷土史に詳しい鳥蔵柳浅氏など、彼らが集まり、豊かな視点で台東区の怪談をまとめています。
この新たな怪談集『浅草怪談』は、単なる恐怖体験ではなく、江戸の昔から続く文化や風景、町の人々の思いなどが詰まった作品です。実際にこの土地を訪れた人々にとって、感情移入しやすい物語が並んでいることは間違いありません。
書籍情報
- - タイトル:『浅草怪談』
- - 著者:冨士玉目、牛抱せん夏、岩井志麻子、川奈まり子、鳥蔵柳浅
- - 発売日:2025年5月29日
- - 仕様:文庫/224ページ
- - 予価:730円+税
怪談好きな方や、浅草を訪れる予定の方には、ぜひ手に取ってほしい一冊です。怪談の視点から新たな文化を発見することができるかもしれません。また、怪談というジャンルを通じて、台東区をより深く理解する手助けにもなります。