復興の歌「フェニックス」
2025-05-28 12:16:47

復興への歌「フェニックス」輪島高校で心を一つにする合唱がスタート

輪島高校でお披露目した合唱曲「フェニックス」



2025年5月14日、石川県の輪島市にある輪島高校の体育館が感動で満ち溢れる瞬間を迎えました。合唱曲「フェニックス」が、全国から集まった合唱動画に合わせて約300名の生徒たちによって歌唱され、この場所から復興の願いが力強く響き渡りました。このプロジェクト「フェニックス・キャラバン」は、能登半島の復興を願う心を歌で繋ごうとするものです。

昨日を共に振り返る



イベントでは、全国30団体から寄せられた応援合唱ビデオが上映され、観客がその映像と共に涙し、笑顔を交錯させながら参加しました。合唱の中で歌い上げられた「何度でも立ち上がる」という強いメッセージは、会場全体を感動で包みました。

作曲家の思い



この楽曲を作り上げたのは、弓削田健介氏。彼は小学校及び中学校の音楽教科書に掲載されている楽曲を持つ実力派の作曲家で、キャンピングカーで全国を巡りながら音楽活動をしている「放浪の合唱作曲家」として知られています。彼は昨年9月から能登地域の学校をせっせと巡り、小中高から寄せられた「復興の願い」を集めてこの合唱曲を完成させました。

フェニックス・キャラバンの誕生



今回のお披露目を皮切りに、弓削田氏は日本全国の47都道府県をキャンピングカーで巡る「フェニックス・キャラバン」を開始します。各地の学校や合唱団を訪れ、能登へのメッセージと共に合唱ビデオを集め、歌を通じて全国の人々とつなげていくのです。これは、被災地と全国を歌で結ぶプロジェクトで、全国の子どもたちの心を一つにする物語の始まりです。

参加者の思い



この日のイベントに参加した生徒たちは、ただ合唱するだけでなく、心温まる「国境を越えたつながり」を感じ取ることができました。なかでも警察官で家族を失った大間圭介さんが招かれており、彼は子どもたちの合唱に耳を傾ける姿が印象的でした。彼は「みんなが歌を歌ってくれることで、少しでも元気をもらえたら」と語り、その日、子どもたちの歌声に感動を覚えました。

希望の歌が全国に広がる



合唱に参加した小学生の中野里菜さんは、自らの発表で「フェニックスが困難を克服する鳥であることを知った」と言い、今日の合唱によって復興の未来を描き、感謝の気持ちを歌に込めました。その意義深い瞬間は、世代を問わず多くの人々が心を一つにする様子を表しています。

各地からのエール



会場では、全国各地から寄せられたエールが映し出され、子どもたちは画面越しに応援の温かいメッセージを受け取りました。常に励まし合い、支え合う雰囲気の中で、全国に広がる支援の輪を実感しました。さらに茨城県つくば市の学校とリアルタイムで繋がり、一緒に歌を歌うことで、新たな絆も生まれました。

フェニックス、希望の象徴として



「フェニックス」という曲は、震災の影響を受けた子どもたちが感じる孤独さや不安、しかし「ひとりじゃない」と感じれる力を歌的に表現しています。この歌声は、全国の子どもたちの心をつなぎ、復興エールを送る力として広がりを見せています。今後もこの希望の歌が多くの地域に浸透し、共鳴することを期待しています。


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