常識を問い直す
2025-06-02 05:44:19

常識とは何か?新時代の価値観を問い直す一冊の書

日本の常識が世界の非常識?



現代社会では様々な問題が議論されています。ポリティカルコレクトネスやLGBTQの権利、さらには移民政策やSDGsの推進は、一見して社会の進歩を促しているように見えます。しかし、その裏側には「常識の皮を被った非常識」とも言える現象が存在します。この現状に一石を投じるのが、宮崎正弘氏の新著『常識コモンセンスで取り戻す日本の未来』です。

常識の曖昧さ



冒頭の引用でも触れられている通り、常識とは何なのでしょうか?日本と世界、東西で共通する真理は存在しますが、同時に各国には独自の文化や習慣があります。そのため、宗教や地域の伝統によってコモンセンスは大きく異なります。特に、善悪や正義の定義が異なる場合、我々は何を「常識」として考えればよいのでしょうか。

宮崎氏は、「常識」とは、人間社会において維持すべき最低限の規範であると指摘します。社会的動物である人間がグループで生活をする際、必ず形成されるものが「常識」なのです。

政治の影響と混乱



例えば、アメリカの第47代大統領に就任したドナルド・トランプ氏は、多様性や平等性に基づくDEI(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)やLGBTQ政策に対してメスを入れました。「平等を求めるあまり、逆差別が横行している」との観点から、氏は就任演説で「ジェンダーは男と女の二つ」と明言しました。これはLGBTQの権利を否定するものではなく、むしろ「大量の声に押しつぶされてはならない」とのメッセージでもあります。

実際、日本においても同様な議論が繰り広げられました。「トランスジェンダーが女子トイレや風呂に入ってよいのか」という問題は、単なる個人の権利を越え、社会全体の常識とどう向き合うかが問われているのです。

サイレントマジョリティの声



マスメディアは声高な少数派の意見を大々的に取り上げる傾向がありますが、真に重要なのは「サイレントマジョリティー」の声です。多数派が少数派の意見に押し付けられ、否定されている現実は許容されるべきではありません。著者はその詳細を的確に描写し、これからの日本がどうあるべきかを論じています。

新たな「常識」を求めて



宮崎氏は、様々な現代の課題に目を向け、何が本来の「常識」と言えるのかを再考しています。ジェンダー問題に限らず、移民や経済、国際問題なども、それぞれ異なる文化や価値観が混在しています。著者は「もっと日本人は自分の国に誇りを持とう」と訴えます。「常識」を見つめ直し、あたりまえの実践が、混乱を収束させる鍵になると考えています。

まとめ



本書は、ただの批判に留まらず、未来に向けた希望を示す内容です。例えば、教育現場やスポーツ界からの事例を挙げて、このままでは社会全体がどう変わるのかを警鐘を鳴らしています。「常識の皮を被った非常識はもはや許されない」というメッセージが、私たち現代人に向けられているのです。日本が未来に向かって進むためには、「常識」を再定義し、誇りを持って生きることが求められています。


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