オーディオブック人気ランキング、ストイックブーム到来
2025年9月を迎える中、オトバンクが運営する「audiobook.jp」において、オーディオブックの人気ランキングが発表されました。特に今回のランキングでは、「ストイック」関連の書籍が高評価を得ており、ビジネスパーソンや自己啓発を目指す読者の間で大きな注目を集めています。
ストイック関連作品が上位独占
単品購入において、最も人気のある作品は『THE ALGEBRA OF WEALTH 一生「お金」を吸い寄せる 富の方程式』です。この本は、ニューヨーク大学の教授が監修した「お金と人生」に関する画期的な金融哲学書であり、投資や収入の増加だけでなく、資産形成や幸福な人生を送るための具体的な戦略が詰まっています。特に「ストイシズム」に基づいた考え方が、今やシリコンバレーで広がっていることもあり、多くの人々の関心を集めています。
続けて、2位にランクインしたのは『ゆるストイック ── ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』。著者の佐藤航陽は、現代のヒーローたちがどのようにして自分と向き合っているのかを分析し、これからの生き方を示唆する内容となっています。ストイックであることが現代においていかに重要かを教え、実践するためのヒントを提供しています。
さらに、3位には『STOIC 人生の教科書ストイシズム』が入りました。この書籍では、自分の反応をコントロールすることの重要性が説かれており、日常生活の中でストイシズムを実践するためのノウハウが紹介されています。
文芸作品も健闘
一方、聴き放題ランキングでは、文芸作品が圧倒的な強さを見せました。その中で1位を獲得したのは『稲荷山誠造 嵐のあとには青い空』。これは72歳の主人公が孫を救うために奮闘する様子を描いた痛快な小説であり、多くの読者の心をつかんでいます。この作品が「本のサナギ賞」を受賞した前作の流れを受けて、さらなる注目を集めているようです。
他にも、誉田哲也の『ヒトリシズカ』や、『事故物件怪談 恐い間取り』といったミステリー・ホラー作品も人気で、時代の流行を反映しています。
ブームの背景に迫る
さて、どうして今「ストイック」な作品がこんなにも注目されているのでしょうか。背景には、現代社会がもたらす情報過多やストレスがあると言えます。さまざまなノイズに煩わされ、何を選び、どのように生きるかを明確にするために、多くの人々が「ストイシズム」に魅力を感じ始めているのです。この流れは、特にビジネスパーソンにおいて顕著であり、自らの生き方を見つめ直すきっかけとなっています。
オーディオブックの普及と今後
また、オーディオブックが急速に普及している背景には、スマートフォンやイヤホンの普及によって、どこでも手軽に読書を楽しめる環境が整っていることも大きいでしょう。移動中や家事の合間に「ながら読書」ができることで、時間を効率的に使うことが可能です。
オトバンクの「audiobook.jp」は、その豊富なラインナップを誇り、今後もさらなる成長が期待されています。オーディオブックが、紙や電子書籍に次ぐ新たな読書の形として、多くの人々の生活にとって欠かせない存在になることは間違いありません。
今後も、こうしたトレンドを反映した新しい作品が続々と登場することに期待が高まります。