冨永愛が探訪！270年の歴史を誇る日本最古の絵の具店の魅力とは

絵画の世界を探る旅

毎週水曜の夜、BS日テレで放送される「冨永愛の伝統to未来」では、モデルであり、文化への深い理解を持つ冨永愛が伝統文化の素晴らしさを紹介しています。5月21日の放送では、彼女が「上羽絵惣」という日本最古の絵の具店を訪れ、その歴史と魅力を探る様子が描かれました。

日本最古の絵の具店「上羽絵惣」

「上羽絵惣」は、江戸時代後期から続く絵の具店で、京都に位置しています。この店舗の魅力は、古くから受け継がれてきた技術と、1200色以上の伝統色を提供している点にあります。江戸時代の著名な絵師、伊藤若沖や円山応挙が活躍した時代に創業し、今なお多くのアーティストたちに利用されています。冨永が訪れた店内は、古き良き江戸の趣を残し、色とりどりの絵の具が並んでいました。

胡粉の秘密

「上羽絵惣」が誇る人気商品、それが「胡粉」です。これは日本画の基本となる白色絵の具で、特に壁画や雛人形、日光東照宮の下塗りにも使用されています。この胡粉が作られる過程は驚きに満ちています。冨永は、職人に「胡粉は山のような貝殻を風化させて作る」と聞いて驚きます。
実は、この胡粉の主成分は牡蠣の貝殻から変わり、現在では純度の高い北海道産のホタテの貝殻を使っているそうです。貝殻が風化する過程には10年もの歳月がかかり、その価値を知ることができるのは、製品に込められた手間と時間の結晶だからです。

繊細な色彩の芸術

また「上羽絵惣」は、新彩岩絵具の作成手法も持ち合わせています。その中でも、同じ赤色でも多様な系統が存在し、色の微妙な違いを生み出す技術には熟練した職人の技が求められます。冨永は、「新橋」という名の青い絵の具が、昔の新橋芸者に好まれた色合いから名付けられたことを知り、色名の由来に興味を惹かれます。

伝統と未来をつなぐ取り組み

しかし、270年の長い歴史を持つ「上羽絵惣」も現代の課題を抱えています。日本画の描き手の減少や、絵の具を作る職人の高齢化など、伝統文化を継承するために新しい取り組みが必要とされています。その一環として開発されたのが「胡粉ネイル」です。この製品は従来のネイルに比べて刺激臭が少なく、除光液が不要なため、子どもや妊婦といった利用者にも優しいアイテムです。

番組情報と最後の思い

「冨永愛の伝統to未来」は、文化の理解を深めるための手助けをする素晴らしい番組です。5月21日（水）よる10時からの放送では、冨永愛が伝える「伝統」と「未来」の架け橋としての役割を果たす「上羽絵惣」の姿が描かれます。

公式SNSでのオフショットや制作過程も必見で、視聴者にとって新たな発見があるかもしれません。伝統文化の魅力を再認識できるこの放送をぜひお見逃しなく。番組を通じて、未来へと続く美の伝承に触れてみてください。