サラブレッドの伝説、オグリキャップのその後を描いた写真集
2025年12月4日、株式会社Gakkenが新たに刊行する写真集『白の時間 復刻版 名馬オグリキャップ引退後二十年の日々』が話題を呼んでいます。この作品は、現役時代の栄光を超え、オグリキャップが引退後に過ごした日々を深く掘り下げたものです。
オグリキャップの栄光の引退とその後の生活
オグリキャップは、1990年の有馬記念をもって競走馬としてのキャリアを終えました。このレースは「奇跡のレース」として名を馳せ、オグリの名を不朽のものとしました。しかし、その後の余生がどのようなものであったのかは、一般にはあまり知られていません。
この写真集は、オグリキャップが故郷である北海道の牧場で過ごした日々を切り取っています。特に2008年11月9日の東京競馬場での一般公開の様子や、2010年7月に急逝する前の姿を収めた写真が特徴です。
年齢とともに変わっていくオグリキャップの姿
内藤律子氏は、美しい写真でオグリキャップの年月の変化を見事に捉えています。若い頃は灰色だった毛色が、年齢を重ねるにつれて真っ白になっていく様子が映し出されています。さらに、身体のラインが変わり、オグリ特有の優しい表情も感じられます。内藤のカメラは純粋にオグリの老いを写し出し、その瞬間ごとに物語を語るかのようです。
親しみやすさ満載のオグリキャップ
オグリキャップは「みんなのオグリキャップ」として、今なお多くのファンから愛され続けています。本書に収められた数々の写真は、彼の魅力を再確認させてくれることでしょう。また、内藤律子による献身的な撮影姿勢が、オグリへの深い愛情を感じさせます。
内藤律子、サラブレッド写真家としての歩み
写真家の内藤律子は、長年にわたりサラブレッドを追い続けてきました。数々の名馬を撮影し、その美しさを人々に伝えることで、さまざまな功績を残しています。彼女は、1989年にフランス・ロンシャン競馬場で日本人として初となる写真展を開催し、1989年には女性初の「JRA馬事文化賞」を受賞。これに続き、彼女は50年以上にわたり、サラブレッドの魅力を発信し続けています。
まとめ
内藤律子が手掛ける『白の時間』は、オグリキャップの愛と哀しみの物語を描いた貴重な一冊です。競馬ファンだけでなく、すべての動物愛好家にとって心を打つ内容です。未見のオグリキャップの姿や、内藤の視線が伝える温かなストーリーに触れてみてください。
- タイトル:『白の時間復刻版 名馬オグリキャップ引退後二十年の日々』
- 写真:内藤律子
- 定価:3,300円(税込)
- 発売日:2025年12月4日
- 判型:A4判/96ページ
- 電子版:あり
- ISBN:978-4-05-407076-9
詳細や購入は公式サイト(
学研出版サイト)をご覧ください。