珠玉の読書アンソロジー
2025-04-07 11:08:30

有栖川有栖、北村薫、宮部みゆきが選ぶ珠玉の読書アンソロジー

著名な作家であり熱心な読書家でもある有栖川有栖、北村薫、宮部みゆきがそれぞれ選んだ作品を収録したアンソロジー『選んで、語って、読書会1・2』が、2023年3月31日に創元推理文庫から刊行されました。本書の魅力は、ただの読書ガイドではなく、まるでその場にいるかのように感じられる読書会の気分を味わえる点にあります。

作品概要


本書は、編者たちがそれぞれ心に残った作品を厳選しており、各自が選んだ作品に対する推薦コメントも添えられています。読者は、自分の感性に残る作品を見つけるだけでなく、著名な作家の解説を通じて、より深く作品を知ることができるのです。テキストは、作品の内容に対する深い洞察を与えてくれる貴重なものとなるでしょう。

収録作品とその魅力


『選んで、語って、読書会1』


この巻の目次には、井上ひさしの「括弧の恋」や、津村記久子の「十二月の窓辺」といった多彩な作家の短編が収められています。特に永井路子の歴史的な作品「北条義時――はじめは駄馬のごとく」は、多くの国民に愛されるジャンルである歴史小説を読み解く上で非常に興味深いものです。また、各作品には推薦コメントが付されており、著者たちの思いがしっかりと込められています。

『選んで、語って、読書会2』


次に紹介する『選んで、語って、読書会2』では、宮沢章夫の「二〇〇二年十月十七日(木)」、安部公房の「パニック」、海音寺潮五郎の「檜山騒動」など、多様な作風の作品が選ばれています。特に小泉𠮷宏の「喋る男」は、現代的なテーマを扱いながらも人間の本質を引き出しており、深い感動を与えるものとなっています。

編者の背景


このアンソロジーの編纂者である有栖川有栖は、1989年にデビューし数々の賞を受賞している作家です。彼は自らが愛する本を通じて、読書の楽しさを広める努力をしています。北村薫も同様に、日本の推理小説界において著名な作家であり、自身の作品だけでなく他者の作品に対しても深いリスペクトを持つ人です。宮部みゆきはその名も知られた日本の作家で、新たな物語を創造する才能に恵まれています。これらの方々が揃って編纂した本書は、まさにその集大成ともいえます。

読書会の魅力


さらに、各巻の末尾には三人の作家による読書会の模様が60ページ以上にわたって収録されています。著名作家の視点から多角的に作品を楽しみ、感想を語り合う姿を通じて、まるで彼らと一緒に読書会に参加しているかのような没入感があります。このような体験は、読書好きにとって貴重な御馳走となることでしょう。

結論


このアンソロジーは、作品をただ読むだけでなく、作家の思いや読書の楽しさを感じることができる素晴らしい一冊です。どの作品が選ばれたのか、その“とっておき”をぜひ手に取って確認してみてください。これからの読書ライフに新たな彩りを加えることでしょう。


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