最後の早慶戦
2025-10-10 08:39:30

戦後80年の証言が復活!『最後の早慶戦』保存会が始動

証言を未来へ伝える企画始動



2025年、戦後80年にあたる現在、歴史的記録が未来へとつながる大きな動きが始まりました。『最後の早慶戦』保存会が2023年10月10日に設立され、絶版書籍『学徒出陣 最後の早慶戦』の復刊を目指して活動を開始しました。この書籍は、戦争という極限の状況下における学生アスリートたちの心情が鮮明に描かれており、多くの人々に感動を与えてきた作品です。

保存会の目的


保存会は、著者松尾俊治氏の子孫を中心としたメンバーで構成されています。戦後80年、昭和100年、六大学野球連盟100周年という記念すべき年に、この作品を現代に再び蘇らせ、スポーツを通じた戦争と平和についてのメッセージを広めることを目的としています。活動の一環として、10月10日からクラウドファンディングがCAMPFIREにて始まり、人々からの支援を呼びかけています。

『最後の早慶戦』のエモーショナルなエピソード


この書籍には、1943年10月16日に行われた早慶戦の壮行試合の記録が収められています。試合後の両校の学生たちの涙の歌声と互いを励まし合う姿は、今なお多くの人々に感動を与えています。勝者も敗者も関係なく、団結して歌い上げた『海ゆかば』の合唱は、その場にいた者たちの心を一つにし、戦場に旅立つ選手たちにとっての約束の言葉が交わされる場面が歴史に刻まれました。松尾氏の言葉には、そんなスポーツマンシップあふれる歴史的な瞬間が見事に表現されています。

現代への強いメッセージ


本保存会のメンバーは、 「戦争を知る人が少なくなる今だからこそ、この記録は現代の読者に平和の尊さを伝える力を持つ」と語ります。世界中で争いが続く中、過去の経験を振り返り、未来への教訓として生かす必要があります。このプロジェクトは、そんな思いをもって進められています。

80年を超える世代から世代へ


プロジェクトの代表を務める中野雄三郎氏は、自身の祖父である松尾俊治氏から受け継いだ使命を胸に、戦後80年の節目にこの本を復刊したいと強く願っています。彼の祖父が書いた後書きの中には、戦時中の球場の雰囲気と、戦場に行く選手たちへ向けた思いの苦しさと誇りが込められています。このメッセージを未来へ継承し、絶版書籍が新たな命を得る日を心待ちにしています。

さらなる活動と広がり


保存会は、書籍の復刊以外にも多くの活動を展開しています。学校や図書館への平和教育教材としての普及、専用ホームページでの資料公開、さらには復刊プロジェクトに賛同する多くの著名人や団体との連携を進めています。後世に語り継がれるために、興味を抱く人々にこの貴重な記録を届けるための努力を続けています。

このプロジェクトに参加し、平和の大切さを共に考えていく姿勢を支援したいと考える方々には、クラウドファンディングを通じての参加が推奨されます。心温まるエピソードが詰まった『学徒出陣 最後の早慶戦』を、世代を超えて受け継いでいくために、ぜひご注目ください。


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