越前漆器とSW
2025-04-30 10:48:25

越前漆器の職人が『スター・ウォーズ:ビジョンズ』の世界を具現化する

職人技が生み出すスター・ウォーズの世界



越前漆器の職人たちが手掛けたプロジェクトが、2025年4月18日から開催される「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」で特別展示されることが決定しました。

このプロジェクトは、アニメアンソロジー「スター・ウォーズ:ビジョンズ」に登場するアイテムの再現製作を目的としています。クラフトシップス株式会社(本社:東京都)の代表取締役社長、森川義仁氏が率いるチームが、日本の伝統技術を駆使し、越前漆器の職人とのコラボレーションによって完成させた作品です。

プロジェクトの背景


「スター・ウォーズ:ビジョンズ」は、日本のアニメクリエイターたちがそれぞれの感性で新たなストーリーを描いたアニメーション・アンソロジーです。特に、日本文化が色濃く反映された『のらうさロップと緋桜お蝶』では、侍の精神や和の美意識が見事に表現されています。今回再現されるのは、「代々伝わる家宝の剣を納める箱」。職人たちは、このアイテムを忠実に再現するため、非常に精緻な手仕事を行い、唯一無二のクラフト作品として完成させました。

職人技の集結


この製作には、越前漆器を代表する5名の職人が参加しました。木地師、下地師、上塗師、加飾職人そして沈金師がそれぞれの専門技術を駆使して、木材の特性を最大限に引き出す形で制作が行われました。例えば、木地作りでは精密な成形が施され、手研ぎや吹付け塗装により滑らかな表面が実現されています。また、本漆を用いた手塗りによって、映像作品の一瞬の描写から受け取った素材や質感が反映されています。

職人たちの熱意


森川義仁氏は、今回のプロジェクトを通じて日本の職人技術の力を再確認したと語ります。「アニメーションの中で描かれた世界を、限られた情報から具現化させることは、職人たちの技術と感性が結集したものであり、私にとっても貴重な経験でした」とのこと。彼は、かけがえのない製作過程を経て、特に武士道の美学を取り入れた作品を生み出すことできたことに、深い達成感を得ているようです。

伝統技法の採用


アイテムの表面には、日本の伝統技法「沈金」が採用されています。沈金は、漆器の表面に極細の点や線を彫り、その中に金粉や金箔を埋め込む高難度の技術で、華やかさと立体感を兼ね備えた仕上がりを実現します。越前漆器の職人たちは、わずかな画面情報から素材感や光沢感を読み取り、伝統と現代の感性を見事に融合させた作品を生み出しました。

展示の詳細


展示会の情報は以下の通りです。
  • - イベント名: スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025
  • - 日程: 2025年4月18日(金)〜4月20日(日)
  • - 会場: 幕張メッセ(千葉県)
  • - 展示ブース: ANIME&MANGA PAVILION BROUGHT TO YOU BY STAR WARS: VISIONS
  • - 内容: 『スター・ウォーズ:ビジョンズ』登場アイテムの再現作品(非売品)

おわりに


クラフトシップス株式会社は「技を紡ぎ、世界とつなぐ」をコンセプトに、日本の職人技術を活かしたものづくりを進めています。アパレル、生活雑貨、工芸品など様々な分野で、職人の技とブランドの想いを形にする活動を行っており、持続可能なものづくりの未来を見据えています。日本の伝統と革新が交差するこのプロジェクトは、国内外の人々に、職人技術の魅力を再認識させることでしょう。


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