音楽で障害の壁を打破!コロンえりか受賞の真相
2025年10月17日、ホワイトハンドコーラスNIPPONの芸術監督であるコロンえりかが、『ニルス・エリック・バンク=ミケルセン記念賞2025』を受賞しました。この受賞式は「幸せな国づくりセミナー」の一環として行われ、コロンの音楽活動が世界的に注目を浴びる瞬間となりました。
受賞の背景
この賞は、障害の有無を超えて全ての人が普通の生活を送ることができる社会の実現に貢献した個人や団体に授与されるものです。ミケルセン氏、1919年から1990年まで活躍したデンマークの社会福祉官僚であり、ノーマライゼーション理念の提唱者としても知られています。彼の精神を体現した活動が評価されたわけです。
ホワイトハンドコーラスNIPPONが取り組んでいるのは、障害の有無にかかわらず、子どもたちが共に歌うインクルーシブなアート活動。これによって、社会への参加が促進され、子どもたちに多様性を学ぶ場が提供されています。授賞式では、デンマークの財団委員から賞状が手渡され、光栄な瞬間を迎えました。
受賞理由
受賞の理由は次の4つです:
1.
社会参加モデルの創出:ホワイトハンドコーラスNIPPONは、2020年に設立され、異なるバックグラウンドを持つ子どもたちが共に歌う空間を提供しています。
2.
独自の芸術表現:手話歌(手歌)と声隊の融合という、革新的なアプローチが評価されました。
3.
子どもたちの権利の保障:子どもたちが自己表現する権利や学ぶ権利を尊重し、ノーマライゼーションを音楽を通して実践しています。
4.
広範な社会的影響:国内外での公演活動や普及によって、多くの人々にインパクトを与えている点が重要視されました。
コロンえりかのコメント
受賞に際し、コロンえりかは「名誉ある賞を賜り心より感謝申し上げます。この受賞は、ホワイトハンドコーラスNIPPONの子どもたち、ならびにサポートをしてくださるすべての方々と共にいただいたものです」と述べました。彼女は自身のビジョンとして「すべての子どもが障害を越えて共に学び夢を語れる社会を目指す」と強く語り、音楽を通じて未来を創造し続ける意義を再確認しました。
今後の展望
更に、コロンは2026年2月にデンマークを訪問し、ノーマライゼーション政策の実地視察と子どもたちとの文化交流を行う予定です。彼女の取り組みが福祉国家デンマークでどのように受け入れられるのか、注目が集まります。
ホワイトハンドコーラスNIPPONとは
ホワイトハンドコーラスNIPPONは、ろう者、難聴者、全盲者、車いす利用者など、多様なメンバーが所属するインクルーシブな合唱団です。この団体は、南米から始まった「エルシステマ」の理念に基づき、誰もが平等に音楽を学ぶ場を提供することを目指しています。設立以来、2023年にはキッズデザイン賞、2025年にはやなせたかし文化賞を受賞するなど、多くの評価を得ています。
詳しい活動情報は、公式ウェブサイトやSNSプラットフォームでも公開されています。音楽を通じた未来の創造を続けるホワイトハンドコーラスNIPPONの活動に、ぜひご注目ください。