詩の世界が広がる『すきがいっぱい』
今年の12月15日、詩人・谷川俊太郎さんと直木賞作家・西加奈子さんの共作による詩集『すきがいっぱい』がいよいよ発売されます。この本は、二人の間の詩の往復書簡を収めた作品で、予約の反響が大きかったため、発売前に重版が決定したという嬉しいお知らせです。これは作家と詩人のコラボレーションとしても非常に特異な事例です。
詩のこだまが紡ぐ物語
本書は、保育雑誌『PriPri』に連載されていた「詩のこだま」が基になっています。この連載は、2022年5月号から2024年8月号にかけて行われ、言葉に初めて触れる子どもたちが詩を楽しみ、大人たちの心にも響くというテーマで進められました。特に、2024年の8月号には谷川さんが逝去する数ヶ月前に詩を書かれており、その詩が本書の中心を成しています。
谷川さんが子どもたちに向けて残した最後のメッセージ「すき」という詩に対して、西加奈子さんが書き下ろした詩がタイトルとなり、彼らの「すき」が重なっています。このように、二人の思いが詩の形で表現され、感動的な作品に仕上がっています。
西加奈子さんの絵と共に楽しむ詩
さらに本書には、西加奈子さんによる描き下ろしの挿絵も収録されており、詩の世界をビジュアル面でも楽しむことができます。装丁は鈴木成一さんのデザインで、お子様はもちろん、大人にも心に残る一冊となることでしょう。
オリジナル特典も登場
特に嬉しいお知らせは、全国の紀伊國屋書店での購入特典です。指定の書店で本書を購入した方には、限定のオリジナルカードがプレゼントされます。数に限りがありますので、早めの購入をお勧めします。また、対象店舗で文庫本を購入したお客様には、西加奈子さんのイラストと鈴木成一さんのデザインによるオリジナルブックカバーも配布される予定です。こちらも数量限定となるため、ぜひチェックしてみてください。
谷川俊太郎と西加奈子のプロフィール
谷川 俊太郎(たにかわ しゅんたろう)
詩人として日本を代表する存在であり、1931年東京に生まれました。数々の詩集を発表し、翻訳や絵本も手掛けるなど、活動は多岐にわたります。2024年には92歳で永眠。
西 加奈子(にし かなこ)
1977年にイラン・テヘランで生まれ、大阪で育つ。2004年にデビュー以来、多くの文学賞を受賞し、特に小説『サラバ!』が直木賞を受賞したことでも知られています。2023年には初のノンフィクション『くもをさがす』を刊行しました。
まとめ
詩集『すきがいっぱい』は、言葉の力を感じさせる一冊であり、子どもから大人まで楽しめる作品になっています。谷川さん、西加奈子さんが共に創り上げたこの詩の世界に、ぜひ触れてみてください。予約で好評をいただいている今、ぜひお早めに手に入れて、特典もゲットしましょう!