川端誠の新版『みょうが宿』が登場!
児童書の出版社、株式会社ロクリン社は、2025年10月27日(月)に川端誠の新作絵本『みょうが宿』を発行すると発表しました。この作品は、日本の伝統的な落語を基にした「落語絵本」のシリーズの一環であり、これまた絵本という形で語り継がれてきた物語の魅力を引き出しています。
「落語絵本」とは?
「落語絵本」は、日本の古典落語を題材にしており、特に子どもたちに向けてその内容をわかりやすく楽しめるように構成されています。その特徴は、落語に特有の「語り口」やリズム感、そしてストーリーに絡むキャラクターたちの掛け合いを、絵本のテキストとイラストで生き生きと表現することです。このジャンルの先駆けとなったのが、作者の川端誠による1994年刊行の『ばけものつかい』です。その結果、「落語絵本」というスタイルは確立され、多くの親子が楽しむ絵本として評価されています。また、図書館や教育現場などでも広く利用されています。
娯楽と学びを両立した絵本
この「落語絵本」は、子どもたちが言葉のリズムや間を学ぶことを助け、江戸時代の文化や人情に触れる機会を提供します。また、笑いを通じたコミュニケーション力の育成にも寄与し、親子での読み聞かせに最適と言われています。
爽快感あふれる『みょうが宿』の物語
『みょうが宿』の物語は、ある宿屋の夫婦が「みょうが」を利用してお客の物を盗もうとするというちょっとした悪巧みから始まります。この展開は、聴き手や読者に興味を持たせ、思わず次のページをめくりたくなるような構成です。宿屋を訪れた旅の商人が経験する出来事や、最後に待っているオチには爽快感があり、思わずクスッと笑ってしまいます。
物忘れを引き起こす「みょうが料理」を巡るストーリー展開は、落語特有のユーモアを感じさせ、子どもたちにも楽しんでもらえる内容となっています。さあ、商人が宿を去った後、彼が忘れていったものとは何なのか、ぜひ本書でその真相を確かめてみてください!
新版の魅力
川端誠氏による『みょうが宿』は、2012年にクレヨンハウスから刊行された『みょうがやど』の完全新版です。全ページが新たに描き直され、文やレイアウトも見やすく工夫されています。また、登場人物の着物や背景に散りばめられた「みょうが」のアイテムも、細かく描かれており、視覚的な楽しさと共に読書体験を提供します。
レビュアー募集キャンペーン
本書の刊行を記念して、ロクリン社では絵本『みょうが宿』のレビュアーを募集しています。興味のある方はぜひご応募ください。当選者には、絵本がプレゼントされ、自身のSNSやブログで本書の紹介をしていただければと思います。募集期間は2025年10月28日(火)から11月3日(月・祝)までとなっています。詳細な応募方法は、ロクリン社の公式ウェブサイトをチェックしてください。
川端誠のプロフィール
川端誠(カワバタ マコト)氏は新潟県出身で、絵本の世界での名作に数多くの賞を受賞している著者です。1982年にデビューし、その後も数々の作品を発表しています。特に「落語絵本」シリーズの草分けとして定評があり、今回の新刊もその魅力を存分に楽しめることでしょう。詳細情報については、ロクリン社の「『みょうが宿』書籍案内ページ」をご確認ください。
ぜひ、この新作絵本『みょうが宿』を手に取って、家族みんなで落語の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。