絵本『のらねこノラ』がボローニャ・ラガッツィ賞受賞
2026年、株式会社ポプラ社から出版された絵本『のらねこノラ』(作・絵:すげいずみ)が、ボローニャ・ラガッツィ賞オペラプリマ部門の特別賞を受賞しました。これは、読者や書店員から高い評価を受けてきた本作が、国際的な舞台でも評価されることを示す素晴らしい結果です。
ボローニャ・ラガッツィ賞とは
ボローニャ・ラガッツィ賞は、イタリアのボローニャで毎年開催される児童書の見本市であるボローニャ・ブックフェアの一環として授与される賞です。この賞は、作家やイラストレーター個人ではなく、作品そのものに与えられます。特に、編集や装丁に至るまで、総合的に審査されて選ばれるため、受賞することは作品の素晴らしさを示す指標です。オペラプリマ部門は、前年に発表された第一作が対象とされます。
『のらねこノラ』の魅力
『のらねこノラ』は、街でひとり暮らすノラと、おばあちゃんの特別な出会いを描いた心温まる物語です。ノラが街中でほどけた毛糸を追いかけるうちに出会う人々や世界のかけらが、色鮮やかに描かれています。この作品は、ただの出会いに留まらず、人とのつながりの大切さを優しく語りかけてきます。すげいずみさんにとってのデビュー作であり、すでに第25回ピンポイント絵本コンペの最優秀賞を受賞した実績もあります。たくさんの読者から「読後感があたたかい」「色彩が美しい」と絶賛されています。
受賞に寄せる著者・すげいずみさんのコメント
今回の受賞に対し、すげいずみさんは「憧れの対象だったボローニャ・ラガッツィ賞に選ばれたことは驚きと光栄に思います。この絵本は、のらねこのノラとおばあちゃんの出会いを通じて、人とのつながりの温かさを表現しています」と語っています。
また、「長くほどけたおばあちゃんの毛糸が、日本からイタリアに届きました。この物語が多くの人に温もりを感じてもらえることが何より嬉しい」と、感謝の意を示しています。
すげいずみさんのプロフィール
すげいずみさんは、武蔵野美術大学の短期大学部デザイン科を卒業後、デザイン会社での勤務を経て独立しました。グラフィックデザイナーとして活動しながら、絵本制作にも力を入れています。『のらねこノラ』は彼女の初の絵本ではありますが、その作品は色とりどりのイラストとともに、多くの人々の心に響くメッセージを届けています。
是非、すげいずみさんの絵本『のらねこノラ』を通じて、人と人のつながりについて再考してみてはいかがでしょうか。優れたデザインと物語が詰まったこの作品は、きっと多くの人に愛され続けることでしょう。