濱村崇氏が推奨！出版間近の『レベルデザインの教科書』に注目

ゲームデザイナー濱村崇氏推薦！『レベルデザインの教科書』が間もなく登場

ゲームデザインの奥深い世界に触れるチャンスがやってきました。株式会社ボーンデジタルから、著者クリストファー・トッテンの『レベルデザインの教科書〈ゲーム制作のための建築的アプローチ〉』の日本語版が、2025年6月下旬に発売されます。この書籍は、ゲーム業界のプロフェッショナルたちによる寄稿セクションが豊富に含まれており、プレイヤーの感情を巧みに操る「空間設計」の原理を学ぶための貴重な資源となります。

プレイヤーの感情を操る空間設計

本書では、ゲームのレベルデザインに適用される建築の原理について詳しく解説されています。レベルデザインはしばしば、使用するゲームエンジンやジャンルによって手法が異なるため、共通したアプローチを見つけるのが難しいとされています。しかし、本書はその課題を克服するために、実際の建築原理をゲームデザインに応用することを目指しています。

各章末に新たな演習セクションを追加

特に魅力的なのは、本書の各章の末に設けられた演習セクションです。これにより、読者は図解化手法や設計原則を実際の授業や自主的な練習を通じて身につけることができます。また、プレイヤーが没入するために必要な空間の設計において、どのように人の行動や感情を誘導できるかを学べます。

名作ゲームに隠された工夫

多くの名作ゲームには、プレイヤーに悟られずに「遊び方」を自然に教える工夫が施されています。本書では、そうした工夫を実際のタイトルから抽出し、建築理論と結びつけて解説。このアプローチにより、読者はゲーム開発に役立つリアルな知識を得ることができます。また、歴史的な建造物に着目し、その美しさだけでなく、空間の構成から学べる情報も扱っています。