世界の音楽と身体が交差する舞台『HINOTORI火の鳥』
2025年9月に公開される舞台『HINOTORI 火の鳥・山の神篇/海の神篇』は、音楽と身体表現が融合した壮大な国際舞台芸術作品です。この作品は、演出家の小池博史氏によって手がけられ、京都と東京での公演が予定されています。チケットの販売は7月21日から開始され、多くの観客が待ち望む中、本作の完成度が期待されています。
『HINOTORI』の背景
『HINOTORI』は、2022年より始動した「火の鳥プロジェクト」の最終章です。このプロジェクトはポーランド、マレーシア、ブラジルの3カ国で制作された作品をベースに、国際共同制作を通じて4年にわたって成長してきました。舞台中でも重要なテーマである“死と再生”について、火の鳥の伝説を用いながら、私たちの未来の可能性を描き出します。
多文化の融合が生む独自の空間
この作品では、演劇、ダンス、音楽、美術、映像が一体となり、観客を新たな体験へと誘います。出演者たちは、ポーランドやマレーシア、ブラジルなどから集結した多国籍なアーティストたちで、彼らがそれぞれの国の伝統音楽や現代音楽を持ち寄ることで、まさに音のモザイクが舞台上に広がります。国や民族、さらにジャンルを超えた交流が、観客に対する直接的な感覚の訴えかけとして現れます。
舞台の中では日本の伝統芸能と現代アートが融合し、7つの異なる言語(日本語、英語、ポーランド語、ジャワ語、北京語、ポルトガル語、そしてフランス語)が交錯します。そのことで、文化と身体の動きが一つになり、観客に普遍的なテーマである「身体と言葉」や「神話と現代」という問いを提示します。
現代を reflektes の挑戦
『HINOTORI』の中では、人工地震や権力の暴走、都市崩壊といった現代社会が抱える問題が反映されています。この舞台は、AIやパンデミック、地政学的リスクを乗り越え、「私たちの生きる意味」という問いに挑んでいます。それは、国や言語を超え、ジャンルや価値観を破り、未来への橋を架ける試みとして位置づけられます。
小池博史氏の手腕
演出を行う小池博史氏は、約42カ国で作品を創作・上演してきた経歴を持ち、非常に高い評価を得ているクリエイターです。彼の手がける作品は、演劇やダンス、音楽、映像を1つの作品に統合し、国内外の多くのアーティストと創造的な挑戦を続けています。2023年にはポーランドの現代演劇賞を受賞するなど、彼の作品は常に新しい視点を提供し続けています。
公演・チケット情報
日程: 2025年9月13日(土)
会場: ロームシアター京都
開演: 12:00、17:00
チケット販売: 2025年7月21日開始(劇場会員は7月14日から先行)
日程: 2025年10月11日(土)〜14日(火)
会場: なかのZERO 達ホール
チケット販売: 同様に2025年7月21日開始
この舞台は、現代の状況を反映しながらも、新しい文化や価値観を探求する、まさに「今、観るべき舞台」です。観客は、音楽と身体の交錯から生まれる驚きと感動を体験することでしょう。