NINAJIRACHI、デビューアルバム『I Love My Computer』が描く新時代のガールEDM

NINAJIRACHIのデビューアルバム『I Love My Computer』

オーストラリアから新たに現れたエレクトロニックアーティスト、NINAJIRACHI（ニーナジラーチ）が、待望のデビューアルバム『I Love My Computer』をリリースしました。このアルバムは、彼女のユニークな視点から現代のデジタルカルチャーとダンスミュージックを融合させた作品で、”ガールEDM”の新たな潮流を生み出しています。

NINAJIRACHIは、ポケモンのジラーチにインスパイアを受けたアーティスト名で知られ、櫻坂46の「承認欲求」のリミックスでも注目を集めています。彼女の音楽は、仮想世界と現実を考察し、両者の関係性を新たに探求するものです。アルバムは、ジャンルの枠を超えた驚異の世界観を示し、リスナーに新しい音楽体験を提供しています。

デビュー作となる『I Love My Computer』のテーマは、彼女の人生そのものを反映しています。「私は、誰よりも多くの時間をコンピューターと過ごしてきました。コンピューターは、私が誰であるかを教え、成長させてくれた存在です」とNINAJIRACHIは語ります。彼女にとって、コンピューターミュージックはただの楽器ではなく、自己表現の重要なスタイルなのです。

アルバム全体を通して、EDMの新しいかたちを提示するNINAJIRACHIは、2010年代の音楽にオマージュを捧げつつ、ダンス、ポップ、エレクトロの要素を巧みに融合させています。先行シングル「All I Am」や「Fuck My Computer」、「iPod Touch」、最新シングルの「Infohazard」では、彼女の技術と音楽性が明確に示されています。加えて新たに追加された8曲の楽曲は、さらなるノスタルジーの中で彼女の進化を感じさせます。

オープニングトラック「London Song」は、コンピューターミュージックに感謝を示し、続く「CSIRAC」ではオーストラリア初のデジタルコンピューターに思いを馳せます。また、フォーカストラック「Delete」では、SNS心理学をテーマにした現代のメディア文化を反映しています。

「あなたが見てくれることを期待して、あなたの好きな曲を選んだの」と歌われるこの曲には、SNSでの存在感のあり方を考えるエッセンスが詰まっています。

さらに感情豊かな「Battery Death」、アンビエント感が漂う「Sing Good」、人気アーティストのdaineとのコラボ曲「It’s You」では、冒険心あふれる音楽性を披露しており、よりダンス寄りなアプローチが展開されています。

NINAJIRACHIは「It’s You」を制作する際、彼女自身のアルバムにコラボを加えるつもりはなかったものの、daineとの相性の良さに驚き、結実したと語っています。彼女の音楽は、アーティスト同士の強い繋がりを反映した作品でもあるのです。

このアルバムには、ユニークなインタールード「ฅ^•ﻌ•^ฅ」（Cat Interlude）をはじめ、テーマを深掘りする「All At Once」といったトラックがあります。全体として、NINAJIRACHIの創造性の自由が際立つ内容になっています。

彼女は、Laneway Festival、Lollapalooza、EDC、Beyond The Valleyなどのビッグフェスティバルに出演し、オーストラリアのツアーも成功させています。新進気鋭のプロデューサーとして、彼女の確かな地位はさらに強固なものとなるでしょう。

リリース情報

- アーティスト名：Ninajirachi（ニーナジラーチ）
- アルバム名：『I Love My Computer』
- リリース日：2025年8月8日
- 配信リンク：こちら
- レーベル：NLV Records

トラックリスト

1. London Song
2. iPod Touch
3. Fuck My Computer
4. CSIRAC
5. Delete
6. ฅ^•ﻌ•^ฅ
7. All I Am
8. Infohazard
9. Battery Death
10. Sing Good
11. It's You (with daine)
12. All At Once