永里優季、30年のサッカーキャリアに幕を閉じる

元女子サッカー日本代表、永里優季選手が2025年3月4日をもって現役引退することを発表しました。今回の決断について、永里選手は自身の公式コメントを通じて心の内を語っています。彼女のサッカー人生を振り返りながら、その思いをこの記事でお届けします。

サッカーが人生の一部だった永里選手

永里優季選手は1987年7月15日に神奈川県厚木市で生まれ、30年間という長いプロキャリアを持つアスリートです。サッカーを始めたのは幼少期からで、彼女の人生のほとんどがこのスポーツに捧げられてきました。まず、彼女は発表文の中で「この度、プロとしてのキャリアを閉じる決断をしました」と述べ、プロとして経験した数々の試練や成功について振り返りました。

「30年間、ボールを蹴り始めたその日から、サッカーは私の人生でした」と語る永里選手は、これまでのキャリアを通じて、結果を追い求める姿勢と自己挑戦を忘れなかったと強調しました。彼女は多くの勝利と敗北を経験し、その中で得た成長こそが彼女の原動力だったことを示しています。

感謝の気持ちを込めて

永里選手は、「スタジアムまで、または遠くから応援してくださったすべてのファンの皆さん、本当にありがとうございました」と感謝の意を表し、サポーターたちの存在がどれほど大きな支えとなったかを振り返りました。キャリアを共に歩んできた仲間たち、コーチ、スタッフ、さらには家族や友人たちへの感謝も忘れず、本当に多くの人々に支えられてきたことを強調しました。

「どんなに苦しい時でも力を与えてくれた皆様に心から感謝しています」と述べ、リーダーとしての資質やメンタリティを次世代へ引き継いでいく重要性も感じているようです。

新たな挑戦へ

永里選手は、現役引退に際し、新たな形でサッカーに関わっていく意向を明らかにしています。「探究心を忘れず、サッカーを成長させていく手助けをしていけたらと思っています」と語り、これからの活動にも期待が寄せられます。彼女は今後も様々なイベントやメディア出演を通じてサッカー界に貢献していく予定です。

サッカー界への影響

永里優季選手は、2011年のサッカー女子W杯での優勝や、ロンドン五輪での銀メダル獲得など、日本女子サッカーの歴史に名を刻む偉業を成し遂げてきました。プロとしてのキャリアはドイツから始まり、イギリス、アメリカ、オーストラリアのリーグでプレーし、得点王やチャンピオンズリーグ優勝を経験しています。その中で、彼女の存在は社会的なメッセージを発信し、LGBTやジェンダー問題に対しても積極的に取り組む姿勢が多くの人々に影響を与えてきました。

これからの永里優季に期待

彼女は「これからは違った形でサッカーに関わることになりますが」と述べ、今後の活動に視線を向けています。この決断は容易ではなかったとしつつも、清々しい気持ちで新たなスタートを切ることを誓いました。今後もサッカーの発展に寄与することを望んでいる永里選手の次なるステージを、多くのファンが応援し、期待してやみません。