冨永愛と上羽絵惣
2025-11-24 08:36:30

冨永愛が伝える日本最古の絵の具店「上羽絵惣」と胡粉の魅力

冨永愛が訪れた伝統的な絵の具店「上羽絵惣」



毎週水曜日の夜10時に放送されるBS日テレの番組「冨永愛の伝統to未来」では、冨永愛が日本最古の絵の具店「上羽絵惣」を訪れる様子が紹介されます。今回の放送は、11月26日(水)に行われ、270年以上の歴史を誇る「上羽絵惣」の魅力に迫ります。

「上羽絵惣」は、江戸時代後期に創業し、伊藤若沖や円山応挙などの著名な絵師たちが利用した実績を持つ、日本最古の絵の具店です。この店舗では、1,200色以上の伝統色を取り扱っており、長い歴史の中で培った技法を大切に継承しています。

京都の伝統色と胡粉の秘密



冨永愛が「上羽絵惣」の店内に足を踏み入れると、江戸時代の趣を残しつつ、整然と並べられた絵の具の姿に目を奪われます。上羽絵惣のトレードマークである「白狐」が描かれた可愛らしいラベルの絵の具箱も印象的です。この「白狐」は、100年以上前に考案されたデザインで、当時のアール・ヌーヴォーの影響を受けているとのこと。

特に注目されるのが、上羽絵惣の看板商品「胡粉」です。これは日本画に欠かせない白色の絵の具であり、さまざまな場所でその洗練された美しさを使われています。この胡粉は、実に特殊な方法で作られていることがわかりました。

「胡粉」の製造には、貝殻が使用されますが、現在は北海道産のホタテの貝殻が選ばれています。稲土舞夕子さんに聞くと、「山のような貝殻を風化させるのに10年かかる」とのこと。これにより、純度の高い炭酸カルシウムを得た胡粉が完成するのです。

冨永愛は「すっごい時間がかかりますよね? 10年前の貝ってことですもんね」と驚きを隠せませんでした。製作過程を眉間にしわを寄せて聞く姿が印象的です。

新たな絵の具の製法とその魅力



上羽絵惣では、他にも新彩岩絵具の製造過程も観察させてもらえました。色とりどりの岩絵具は、どのようにしてさまざまな色合いが創り出されるのでしょうか。冨永愛は職人の巧みな手の動きを見守りながら、その詳細を探ります。それぞれの色は独特の名前が付けられており、「新橋」という名前の青い絵の具は新橋芸者が愛した色が由来となっています。色の名前とその背景を掘り下げてみるのも、魅力の一つでしょう。

伝統文化の未来への挑戦



「上羽絵惣」は長い歴史を誇りますが、伝統文化の継承には様々な課題が存在します。特に日本画を描く人が減少しつつある中、絵の具製造職人の高齢化も深刻な問題となっています。そんな中、上羽絵惣が新たに開発した「胡粉ネイル」。胡粉を使用したこのネイルは、刺激臭が無く除光液も不要なため、子どもや妊婦、療養中の方々に人気を集めています。

また、上羽絵惣は新たな取り組みを進めており、詳細が気になるところです。他にも、伝統文化を未来へつなぐための活動がどのように発展していくのか、興味深く見守りたいです。彼女の訪問を通じて、文化の価値と共に、未来への希望が見えてきます。

「冨永愛の伝統to未来 上羽絵惣編」は、11月26日(水)夜10時からBS日テレで放送されます。また、番組公式SNSでは、ロケ時の貴重なオフショットも配信予定です。無形文化遺産とも言える日本の美しい伝統文化を、是非ご覧になってください。


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