梨木香歩の傑作小説『家守綺譚』が漫画化!
2025年9月25日、長年のファン待望の瞬間がやってきました。梨木香歩の名作小説『家守綺譚』が、近藤ようこによる美しい漫画作品としてついに発売されます。本作は、雑誌「波」で連載されていた際から多くの反響を呼んでおり、その期待の高まりが今回の刊行に繋がりました。特に注目すべきは、一部の書店で行われる特典としての特製限定ポストカードの配布です。このチャンスを逃さず、ぜひお手に取ってみてください。
不思議な物語の世界観
『家守綺譚』は、時代背景が明治時代に設定されており、主人公である文筆家・綿貫征四郎が亡き友である高堂の家で「家守」として生活する様子が描かれています。彼が迎え入れられた家は、白木蓮や都わすれ、さらには萩やサザンカなど、四季折々の多彩な草花に囲まれた美しい庭があります。だが、それだけでなく、サルスベリに恋をし、河童の衣を拾い、化狸を助けるなど、次々と不思議な出来事が繰り広げられます。
季節が巡る中で、秋から冬、そして再び春を迎えたとき、綿貫は高堂の物語を書く決意を固めます。人と自然が密接に結びついていた時代の不思議な物語は、現代に生きる私たちにも深い感動を与えることでしょう。
特別対談の企画も注目
『家守綺譚』の出版を祝う企画として、梨木香歩と近藤ようこの特別対談が「波」10月号に掲載されます。この対談は、何とお二人にとって初対面という貴重な機会です。原作者である梨木さんが漫画の魅力を語り、漫画家近藤さんが自身の制作過程について述べるなど、とっておきの話が盛りだくさんです。また、「波」10月号の表紙には、近藤さんご本人と原画を撮影した特別な写真が採用されています。直筆のネーム部分も見ることができる貴重な機会ですので、こちらもぜひチェックしてください。
著者紹介
梨木香歩さんは1959年に生まれ、幅広いジャンルで数々の名作を生み出してきました。代表作には『西の魔女が死んだ』や『村田エフェンディ滞土録』などがあります。一方、近藤ようこさんは大学在学中に漫画家デビューし、『見晴らしガ丘にて』で受賞歴を持つ実力派の漫画家です。彼女の作品は、古典文学の漫画化に取り組むなど、深い造詣を持っています。
書籍情報
『家守綺譚』はA5判ソフトカバーで、上下巻に分かれています。上巻は1,870円、下巻は1,815円(税込)で、ISBNもそれぞれ異なります。ぜひこの機会に、梨木香歩の世界に入り、近藤ようこの魅力的なビジュアルで楽しんでみてはいかがでしょうか。
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