子どものためのミステリ新刊『怪盗うみねこの事件簿』発表
2025年10月29日、株式会社主婦の友社から新たに始まる子ども向けミステリ小説レーベル「ミステリ図書室」より、阿津川辰海著の『怪盗うみねこの事件簿』が登場します。この作品は、著者が「子どもがミステリに親しむきっかけを作りたい」という熱い思いから、書き上げたものです。
本格ミステリの旗手、阿津川辰海
阿津川辰海さんは2017年にデビュー以来、本格ミステリ界でその名を馳せ、様々なランキングで一位を獲得しています。さらには第23回本格ミステリ大賞の評論・研究部門を受賞し、数々の著書を持つ人気作家です。
今回の『怪盗うみねこの事件簿』は、阿津川さんが子どもたちに向けて書いたミステリ小説の第一弾。物語は、海辺の町うみねこ町で語られる伝説の怪盗を追う小学生たちの冒険を描いています。
物語の内容
この作品には、4つの謎が用意されています。それぞれの真相は、読者に驚きを与えつつも、物語を読み進めることで解ける仕掛けになっています。特に、主人公の小学6年生・ヒサトとそのいとこ・ケン、同級生のカオリが繰り広げる推理劇は、ミステリファンはもちろん、普段あまり本を読まない子どもたちにとっても、夢中になれるエンターテイメント性に富んでいます。
物語の中では、侮られがちな日常の中に隠された謎を解く過程が描かれています。また、各章の冒頭には「盗みの依頼」が設けられており、親子で一緒に「だれが」「どうして」「どうやって」を考える楽しさも味わえます。
書店員のおすすめの声
書店員からも高評価を得ている本書は、子ども向けに書かれているものの、大人が読んでも楽しめる内容です。ある書店員は、「娘に読ませるつもりが、すっかりはまってしまい、一気読みしました」とコメントしています。このように、幅広い世代が楽しむことができる点が本作の魅力の一つです。
登場人物とお話の舞台
物語の舞台は、うみねこ町という海辺の町です。ここには、”伝説の怪盗”にまつわる都市伝説が存在し、主人公たちがその謎を解明すべく奮闘します。ヒサト、ケン、カオリは、様々な盗難事件に直面し、価値のない物がなぜ狙われるのかという謎を追いかけます。一見すると価値がないものが盗まれていく中で、彼らの冒険は果たしてどうなるのでしょうか。
引き続き読みたい
『怪盗うみねこの事件簿』に続けて、作品内で紹介されているミステリの古典にも挑戦してみることをおすすめします。実際のミステリ作品を楽しむことで、さらなる発見があることでしょう。一般的にミステリー好きでも、まだミステリーの世界に触れたことがない方々にも、自信を持っておすすめできる一冊です。
本書は、304ページというボリュームで、読み応えも抜群。電子書籍も同時発売予定で、どんな読者にとっても手に取りやすい体験を提供します。
書誌情報
- - 書名:怪盗うみねこの事件簿
- - 著者:阿津川辰海
- - 定価:1,430円(税込)
- - 発売日:2025年10月29日(水)
- - ISBN:978-4-07-461770-8
- - 発行:主婦の友社
ぜひ、楽しみにしてください!