2025年に開催される「WIRED イノベーションアワード2025」は、未来を切り拓くイノベーターたちを顕彰するスタートを切りました。このアワードは、科学技術やアート、エンターテインメント、ビジネスといった多様な領域から選ばれた革新者を讃えるもので、2025年が棲んだ未来の「シアワセ」の可能性を探索することを目的としています。このようなテーマは、私たちが現在抱える社会的課題に向き合う上で非常に重要です。
「WIRED イノベーションアワード」は2016年に始まり、これまでに120組以上の受賞者が誕生しました。今年の受賞者としてまず発表されたのは、ブレイキンの第一人者AMI、メディアアーティストであり大阪・関西万博のテーマ事業プロデューサーでもある落合陽一、そして建築家ユニットの大西麻貴と百田有希のオフィスo+hの3組です。彼らの活躍は、それぞれの領域で突出したものであり、社会に新たな価値をもたらすものとなっています。
AMI - ブレイキンで輝くB-Girl
AMIは1998年に埼玉県で生まれ、多彩なダンス環境で育った後、12歳でブレイキンに出会いました。2016年の「Battle of the Year 2016 2 on 2 B-Girl」にて姉と共に優勝し、その後も「Red Bull BC One」や「WDSF世界ブレイキン選手権」などで輝かしい成績を収めました。彼女は2024年のパリオリンピックでも金メダルを狙い、ブレイキン文化の象徴的存在とされています。彼女の活動は、若者たちに影響を与え、ブレイキンの魅力と可能性を広く知らしめるものです。
落合陽一 - アートとテクノロジーの架け橋
落合陽一は、テクノロジーとアートの融合を探るメディアアーティストであり、筑波大学の准教授です。彼は、人工知能やデータの多様性をテーマにした数々の作品を通じて、私たちが未来にどのように向き合うべきかを問いかけています。特に大阪・関西万博で発表した「null²」は、彼の考えるデジタルネイチャーの最新型であり、視覚的にも内容的にも斬新な影響を与える作品となっています。不確実な未来に希望を見出すその姿勢は、多くの人々にインスピレーションを与えています。
大西麻貴と百田有希 - 暮らしを豊かにする建築
建築家ユニットの大西麻貴と百田有希は、2008年に自身のスタジオo+hを立ち上げて以来、さまざまなプロジェクトを展開しています。彼らは「生きた全体(A Living Whole)」としての建築を構想し、訪れた人々の感情や記憶を大切にした空間設計を行っています。特に「熊本地震震災ミュージアム KIOKU」や「シェルターインクルーシブプレイス コパル」といったプロジェクトが、高く評価されています。これらの空間はただの物理的な場所にとどまらず、思い出や感情を大切にする新たな生活の場として、多様な価値を提供しています。
これからも「WIRED イノベーションアワード2025」は、未来の幸福のための新たなアイディアや価値観を選出し、発信していきます。受賞者の詳細や今後の発表は特設サイトで随時更新される予定ですので、ぜひチェックしてください。次世代のイノベーターたちから目が離せません。