水生大海の集大成『私のせいではありません』が登場
2026年2月26日、待望の新作ミステリー『私のせいではありません』が新潮社から発表される。小説の舞台は美術業界という特殊なフィールドで、著者の水生大海(みずき・ひろみ)さんの独自の視点で描かれた内容になっている。彼女のお得意とするどんでん返しの要素がふんだんに盛り込まれており、ミステリーファンにはたまらない一冊となること必至だ。
水生大海さんは、日本推理作家協会短編部門へのノミネート経験も持つ実力派作家。代表作である『その嘘を、なかったことには』や『最後のページをめくるまで』では、巧妙なプロットと緊迫感あふれる展開が多くの読者を魅了してきた。今作もそのスタイルを受け継いでおり、読者を最後まで引き込む工夫が施されている。
美術業界の闇
本作のテーマは「美術業界の闇」。最近の若手美術家たちが直面する問題、例えばセクハラやアカハラ、さらには派閥争いやギャラリーストーカーなど、現代の社会で実際に問題視されている事象を取り上げている。水生さんは、これらの厳しい現実に光を当て、搾取構造や人間関係の複雑さを浮き彫りにしている。
『私のせいではありません』は、全五話から成り立っており、それぞれの話にどんでん返しの仕掛けが施されているだけでなく、最後のページでも予想外の展開が待ち受けているという。読者は、どのように物語が展開していくのか、目が離せない展開に心を躍らせることだろう。
学生時代の友情と闇
物語は、美術大学の同級生である陽向、瑠璃、未緒、乙羽の四人を中心に展開する。彼らは学生時代から親しい関係を築いてきたが、卒業後に現れたギャラリーストーカーの登場によって関係が揺らぐ。再会の場となった瑠璃の結婚式で、六年前に起きた事件の真相が明らかにされ、誰もが予想しなかった秘密が暴露されていく。人間関係の希薄さや、夢を追う若者たちの葛藤が読者の心に深く響くことでしょう。
著者の思い
著者の水生大海さんは、これは「勝負作」と自ら語っており、情熱を持ってこの作品に取り組んだことが伺える。彼女は「美術の世界に興味を持っていたので、それをテーマにしてサスペンスを描きました。若きアーティストたちが直面する葛藤や挫折を感じ取ってもらえれば嬉しい」と語っている。その言葉通り、作品には彼女の思いが詰まっている。
まとめ
水生大海の新作『私のせいではありません』は、読者を虚実入り混じった世界に誘う。美術業界の裏側を知り、さまざまな人間ドラマが織りなすストーリーを堪能できる。この作品がどのように議論を巻き起こし、注目を集めるのか、期待が高まる。興味を抱いた方は、ぜひとも手に取ってみてはいかがだろうか。この衝撃的な連作短編集が、今後のミステリー作品とどのように位置付けられるのか、注目したい。