音楽プロデューサー油井誠志氏が講義した「音楽×α」の可能性
2023年4月24日、国際音楽・ダンス・エンタテイメント専門学校で特別授業「SHOW!音楽エンタテイメントゼミ」が開催されました。今回はエイベックス・ミュージック・クリエイティヴの音楽プロデューサー、油井誠志氏がゲストとして登壇し、学生たちに音楽業界の未来像を描き出しました。
特別授業の概要
このゼミは、音楽業界の第一線で活躍するプロフェッショナルがゲストとなり、学生に実際の業界の現状を伝えることを目的として定期的に行われています。約200名の学生が参加し、音楽の価値創造、キャリアの形、そしてプロフェッショナルとして必要な姿勢について学びました。
油井氏の教えた「音楽×α」の重要性
油井氏は自身の経験を基に、音楽を様々な分野と組み合わせる「音楽×α」という概念を紹介しました。今や音楽はスポーツやファッション、テクノロジーといった他の分野とも密接に関連し、無限の可能性を秘めていると語りました。世界の音楽市場は成長を続けており、特にサブスクリプションサービスの普及により、グローバル化が進行中です。
AI時代に求められる「人間の価値」
AIが作曲や編曲を行える時代に、油井氏が強調したのは「作るだけでは価値が出にくくなる」ということです。人間の価値は、「接続」にあるとし、スキル、スタンス、文脈の3つを掛け合わせることが自身のユニークな価値を生む要素であると話しました。さらに、感性とセンスの違いについても言及し、「感じる→考える→表現する」というサイクルを通じて、個性が生まれることを伝えました。
プロとしての姿勢
油井氏は、プロとして大切にする姿勢についても言及しました。彼が描く理想の仕事は、顧客の期待を超える成果を返すこと、問いを持ち続けること、そして変化を楽しむことだといいます。これらの教えは、業界の経験が深いからこその言葉であり、学生たちに強い印象を与えました。
学生たちの反響
参加した学生たちからは、次のような感想が寄せられました。
- - サウンドクリエイター科の1年生:「価値の生まれ方についての考察が印象に残りました。技術だけでなく、姿勢や場面での活かし方によって価値が変わることを学びました。」
- 音楽アーティスト科のヴォーカルコース1年生:「AIが音楽を生み出す時代に、自分の存在意義を考えていましたが、油井氏の話を聞いて少し安心しました。問いを持ち続けることが重要だと思いました。」- K-POPエンタテイメント科の2年生:「音楽は他の要素と掛け算で新しい価値を生むことを実感しました。変化を楽しむ姿勢が大切だと感じました。」- 音響・照明科の2年生:「音楽の価値を高めることは照明にも関わりがあると知り、感動しました。」*
実施概要
今ゼミは、未来の音楽業界を担う人材育成を目的としており、油井氏を始め実績あるプロフェッショナルから直接学ぶ貴重な機会を提供しています。これからの時代に必要なスキルや考え方を身につけるため、学生たちはさらなる努力を続けることでしょう。
ゲストプロフィール - 油井誠志氏
油井誠志氏は、エイベックスでのプロデューサー活動に加え、国立音楽大学でも講師として若手クリエイターの育成に努めています。音楽だけでなく、ゲームやアートとも絡めた「音楽×α」の拡張を追求し続けています。
国際音楽・ダンス・エンタテイメント専門学校は、音楽業界の未来を切り拓く人材を育成する教育拠点として、多彩な学科を設けています。音楽、ダンス、映像制作、音響など広範な分野で技能を磨くことが可能です。また、日本で唯一K-POPを学べる学科もあります。
今後も「SHOW!ゼミ」を通じて、学生たちが音楽業界のリアルを学び、未来のキャリアを築いていく姿に期待が寄せられています。