新感覚のピアノ教本『TWINKLE』とは
2025年春、株式会社東音企画より刊行された『TWINKLE ~耳を澄ます 身体をゆるめる~』は、著者の角野美智子氏が30年以上の経験をもとに作成した新たなピアノ教本です。本書は、ピアノ初学者から中上級者まで幅広い層が楽しく学べる内容となっており、「音色の美しさが演奏を楽しむ力を育む」という理念が随所に表れています。
著者の背景と理念
角野美智子氏は、ピアニスト・角野隼斗さん、未来さんの母としても知られ、これまでに100名以上のコンクール受賞者を育成してきた実績を持つ著者です。本書は、美しい音を奏でるための実践的な方法を詳しく解説しており、特に「聴く力」と「脱力」という2つの要素に焦点を当てています。これにより、演奏者は単に音を弾くのではなく、音の表情をより豊かにすることができるようになることを目指しています。
本書の特徴
本書は前半と後半に分かれており、親しみやすい内容で構成されています。前半では、世界的に有名な「きらきら星」を用いて聴く力を養う練習法を紹介。音質や響きの変化を感じ取る力を育む内容が盛り込まれています。一方、後半ではピアノ演奏において重要な脱力に焦点を当て、無理なく演奏できる身体の使い方を学べるように設計されています。
また、指導にあたっては豊富なイラストや著者による動画(QRコード付き)が提供され、視覚的にも理解しやすい工夫がされています。このようなアプローチにより、家庭でゲーム感覚で楽しむことができる「音遊び」が実現されます。
特別講座の開催
新刊の発売を記念した特別講座も予定されています。最初に開催されたのは3月19日のカワイ表参道での講座で、音楽の楽しさを体験し、家庭でできる音楽教育についての実体験とともに、著者自らが教具やアプローチ法を紹介しました。参加者からは多くの好評を得ており、今後の講座も多くの期待が寄せられています。
今後の開催予定も東音企画のセミナーページで案内されるため、音楽に興味のある方はぜひチェックしてみてください。
表紙デザインにも注目
本書の表紙には音色の魅力を引き立てる特別に描き下ろされたイラストが用いられています。視覚的な表現を通じて、読者を美しい音楽の世界へと誘い、開封前から楽しさを感じられるデザインになっています。
中央ではピアノを楽しむ可愛らしい猫が描かれており、その姿はSNSなどで見かけるあの子たちかもしれません。こうした要素が、本書を手に取った瞬間から特別な体験へと導いてくれることでしょう。
最後に
『TWINKLE ~耳を澄ます 身体をゆるめる~』は、音楽への愛情を育みながら、遊びを通じて演奏技術を高めることができる一冊です。美しい音楽の世界を楽しむために、ぜひ本書を手に取り、ピアノに触れてみてはいかがでしょうか。音楽を愛するすべての人にとって、貴重な指導書となることでしょう。