新たなマンガ家支援ツール『マンガノアナリティクス』が登場
漫画制作の新たな一歩が、はてなと集英社の「少年ジャンプ+」編集部の共同によってもたらされました。2023年10月8日(水)、マンガ家専用のデータ分析ツール「マンガノアナリティクス」のクローズドβ版が発表され、先着250名の漫画家にて体験可能となります。
この「マンガノアナリティクス」は、漫画投稿プラットフォーム「マンガノ」上に投稿された作品の詳細な閲覧データを、作者自身が簡単に把握できるシステムです。これまでは、漫画のデータや活用方法について、作家が担当編集を通じて限られた情報しか得られないのが一般的でした。しかし、今回のツールによって、より透明性の高いデータ分析が可能になります。データの活用方法については、AIによるアドバイスも提供されるため、ぜひ活用してほしい機能です。
『マンガノアナリティクス』の特長
詳細なデータ表示
このツールの一つ目の特長は、投稿した作品の詳細な閲覧データや読者属性が明らかになることです。例えば、閲覧数や完読率、流入元、読者層など、多角的なデータにアクセス可能です。これにより、作家は自分の作品がどのように受容されているかを理解できるようになります。さらに、他の作品との比較やジャンル別の平均値との比較も可能なため、自身の作品の強みや改善点を見つける手助けになります。
AIによるアドバイス機能
二つ目は、漫画制作支援AI「コミコパ」によるデータ分析アドバイスです。このAIが、どのようにデータを解釈し、自分の創作活動に生かすべきかについてのヒントを提供します。利用者はこの機能をON/OFFできるので、自分のペースでデータを活用できます。この機能は、ユーザーに対するサポートをさらに充実させるものになっています。
体験者の声
すでにクローズドβ版を試した漫画家たちからは、さっそく役立つ意見が寄せられています。「流入元を知ることで、SNSごとの対策がしやすくなった」という中堅作家の声や、「分析レポート機能が楽しくて、SNSでシェアしたくなる」といった感想があり、創作活動の幅が広がる様子がうかがえます。
利用方法
「マンガノアナリティクス」の利用は簡単です。10月8日(水)14時から、すでに「マンガノ」に作品を投稿しているクリエイターの中から先着250名が利用可能です。体験者は、「マンガノアナリティクス」紹介ページ内の「体験する」ボタンをクリックすることで、誰でも参加できます。
今後の展望
年内には、さらなる機能の追加も予定されており、オープンβ版のリリースも見込まれています。この新しいツールがどのように漫画家の創作活動を変えていくのか、多くの期待が寄せられています。
「マンガノアナリティクス」は、これまでの漫画制作に新たな可能性を開くものとなるでしょう。そうした未来に向けて、どのようにこのツールを生かしていくのか、漫画家たちの創作活動に注目です。
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