バンダイナムコがAIを活用した新しい音楽制作に挑戦!
2025年の幕開けと共に、株式会社バンダイナムコエクスペリエンスがAI技術を駆使したコンテンツ制作に動き出しました。今回は、その第一弾として注目を集めているのが、オリジナルIP「ポラポリポスポ」のミュージックビデオです。特に、CGキャラクターバンド「WAKAZO」の新曲『励ましの歌』は、新しい時代のメディア表現を示しています。
生まれ変わる音楽ビデオ
「ポラポリポスポ」の公式YouTubeチャンネルにて公開されたこのミュージックビデオの特筆すべきポイントは、リアルな演奏シーンに生成AIを取り入れたことです。エンターテインメント界では、これまで見たことのない3次元の実写的表現と、2次元のCGキャラクターが融合しました。この新たなスタイルは「2.5次元キャラクターイラスト」として、新世代の視覚体験を提供します。
テクノロジーが支えるクリエイション
「ポラポリポスポ」のプロデューサー、福田未和氏はこの取り組みについて「人間が持つ創造性に敬意を表しつつ、生成AIを駆使したテクノロジーと人間の情熱の融合を探っていく」と述べています。この言葉は、AI技術を使用することで効率化を図りつつも、最終的なクリエイティブな表現は人間の感性に依存するという信念を表しています。
特に、「ゼロエディットモーションキャプチャー」という技術を使用して、CGで表現されたバンドの演奏は、ギターやドラムの細かな動きまで忠実に再現されています。この技術は、株式会社ユークスが開発した次世代レンダリングエンジンと、株式会社gNuuwの高精度キャラクターマッチングツールのコラボレーションにより実現されており、加工を施さずにリアルタイムでCG映像素材として活用できる点が特徴です。
新たなエンターテインメントの道
バンダイナムコエクスペリエンスは、AI技術を単に業務の効率化だけではなく、リアルな顧客体験を向上させる手段としても位置づけています。ファンに「自分らしく生きる勇気」を届けることを目的とした「ポラポリポスポ」は、その内容や体験価値の向上を目指して日々進化しています。今後も様々な映像演出を導入し、ファンとのつながりを強化することに取り組むとのこと。
未来を見据えた活動
2024年6月には神奈川県民ホールにて開催される無償CGライブでは、実際に2,000人以上の観客が参加予定であり、リアルとデジタルの融合した新しいエンターテインメントの未来を感じられる機会となるでしょう。さらに、コンテンツ制作の背後にいるプロフェッショナルへの感謝の意を示し続けることで、若手クリエイターの育成や持続可能なエンタメ環境の確立を目指します。
「ポラポリポスポ」は、テクノロジーと人間の感情をうまく融合させながら、新しいエンタメの未来を切り拓いていくプロジェクトです。これからの展開に目が離せません。関心のある方は、こちらの公式サイトやYouTubeチャンネルをチェックしてください。