未来の教育と地域
2026-02-19 11:18:19

国際共同執筆書籍が示す未来の教育と地域づくりの形

近年、教育の重要性が世界的に高まる中、岩手県陸前高田市広田町が注目を集めています。この度、地域づくりをテーマにした国際的な学術書『Perspectives on the Global Folk High School Movement and People’s Future Lab』が発表され、世界の教育リーダーたちとの共同執筆による成果として位置づけられています。

本書は、デンマークの教育思想家N.F.S.グルントヴィの思想を基本に、現代の市民教育がどのように社会課題を解決できるかを体系的に探るもので、イノベーティブな教育モデルを模索してきた軌跡を反映しています。このプロジェクトの発端は、2019年に開催された「International Folk High School Summit」であり、世界5大陸からの教育実践が交わることによって生まれたものです。

編纂には、ノルウェー南東大学のJohan Lövgren准教授をはじめとする国際的な教育者たちが名を連ねており、本書にはアフリカやアジア、ヨーロッパ、北米、南米から選ばれた16の多様な実践事例が紹介されています。これにより、グルントヴィの思想をパウロ・フレイレやラビンドラナート・タゴールといった他の教育思想と比較することで、現代における「対話と民主主義」の学びの重要性を問い直しています。

特に注目すべきは、第16章で提案された「未来の学び」に関する部分で、岩手県陸前高田市広田町で進行中の「学びのコミュニティ」や「Change Makers' College(CMC)」の活動が詳述されています。CMCは、デンマークのフォルケホイスコーレの理念を日本に活かす形で、若者が地域住民と一緒に生活しながら自らの意思を探求する全寮制の教育モデルです。

本書では、都市部の若者が地域コミュニティとの交流を通じて、自身の人生に意味を見出し、社会の担い手として成長していく姿が描かれています。このように、人口減少が進む現在、地域社会の持続可能な発展に向けた実践的な知見が国際的な文脈で評価されつつあるのです。

また、SET(認定NPO法人)は2018年からフォルケホイスコーレとの連携事業を推進し、教育の新しい形を模索してきました。SETのミッションは「一人ひとりのやりたいをできたに変える」というもので、これまで多くの若者と地域住民がともに学ぶ機会を創出してきました。このような活動は、単なる教育の枠を超え、地域社会に対する責任感とコミュニティ意識を養うものと位置づけられています。

この国際共同執筆の成果は、教育だけでなく、地域づくりに関する視点でも注目されるものです。SETは、今後も地域の生を豊かにするための教育について探求を続け、世界との繋がりを深めながら、新しい時代の教育のあり方を提案していくことでしょう。今後の展開に期待が寄せられます。


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